首里城正殿・御差床の装飾「垂飾」琉球古刺繍の技法
沖縄テレビ
首里城正殿の御差床(うさすか)に飾られる「垂飾(たれかざり)」の刺繍が進んでいます。垂飾には「琉球古刺繍」という独自の技法が使われています。 正殿の一階、御差床に飾られる「垂飾」には火炎宝珠につかみかかる阿吽の龍などが刺繍されます。10月7日は琉球古刺繍保存会のメンバー約10人が瑞雲文(ずいうんもん)を手がける様子が公開されました。 ▽與座ジョンロバートさん: 「首里城が燃えたとき(芸大の)学生で通っていてすごくショックだったので(県民が)元気になれるような、完成度の高い瑞雲文を作れたらいいなと思っています。」 職人たちは伝統的な琉球古刺繍を研究する寺田貴子さんから技法を学びながら緻密に繍い進めています。 ▽監修者・寺田貴子さん: 「(特徴として)裏には糸は渡らずに表側だけ、糸が組み合わさってできています。細いけれど柔軟性があるんですね。包容力のある刺繍だと思っています。」 垂飾は首里城正殿の御差床に飾られる予定で、2026年7月の完成を目指しています。
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