青森山田・下山大昂「力強い投球を」エース関浩一郎、10番・桜田朔に割って入るぞ/東北大会
青森山田の3番手をつかみに行く。14日に春季高校野球東北大会(宮城・石巻市民球場、仙台市民球場)が開幕する。今春センバツ8強の青森山田(青森2位)は、初戦で聖光学院(福島1位)と対戦する。春の県大会でチーム最長の8回2/3を投げた下山大昂投手(2年)は「関さん、朔さんのように力強い投球をしていきたい」と、センバツで好投を見せたエース関浩一郎、10番・桜田朔(ともに3年)らの投手陣に割って入ることを誓った。 【一覧】春季東北大会・組み合わせ 3番手投手の育成がチームの課題だった。センバツでは関、桜田の2枚看板のほか菊池統磨、虎谷朔ノ助ら2年生投手もベンチ入りしていたが、登板なし。今大会初戦で兜森崇朗監督(44)は「他の投手陣が1本立ちしていけるかどうか。彼らの活躍が非常に鍵を握る」と語っていた。 課題解決へ、この春最も存在感を見せたのが下山だった。県大会は4試合に登板。東北大会がかかる準決勝の八戸工大一戦では6回1安打無失点と好投し、試合の流れを作った。指揮官も「東北大会がかかるような場面で結果出してくれたことは夏に向けて非常に明るい」と、下山の台頭を喜んだ。 下山は今春センバツではメンバー外。外野のボールボーイとして仲間の奮闘を見守っていた。菊池統や虎谷ら同級生のライバルは登板こそなかったが、自分よりも近いところで甲子園を経験していた。「自分も負けられないという気持ちが大きかった。もっと4人のピッチャーに割って入っていけるようなピッチングがしたい」と闘志に火がついた。東北各県の強豪を相手に、さらなる活躍で3番手を確立する。【濱本神威】