90％がセカンドキャリアを実現 地方でも50代からでも再スタートできる「大人のインターンシップ」とは
人生100年時代となった今、定年という言葉はだんだん消えつつあるのでしょう。キャリアは会社名ではなく、“人”と共に歩むもの。 40、50代に特化したキャリア研修を行う「セカンドキャリア塾」を主催する大桃綾子さん、北村貴さんに話を聞きました。これまでセカンドキャリア塾を受講した約150人（2023年12月末時点）のうち、実に90％が卒業後に何らかの新しいキャリアやアクションを実現させているといいます。 セカンドキャリア塾でどんな学びがあり、どんな行動変容が起こるのか。また、セカンドキャリアを考えるうえで大切なことは何か。インタビューをお届けします。
コンフォートゾーンを越えたキャリア形成へ
「自分のキャリアは世の中で通用するのだろうか」 セカンドキャリアを考える時、誰しも抱くのはこんな不安ではないでしょうか。 それに対し、「通用しないわけがありません！」と力強く背中を押してくれるのが、「セカンドキャリア塾」を運営するDialogue for Everyone株式会社の代表取締役・大桃綾子さん、取締役・北村貴さんです。 Dialogue for Everyoneは、40、50代に特化したキャリア研修を行う企業です。その主体が「セカンドキャリア塾」。社名の通り、対話を大切にしながら、今いるコンフォートゾーンを越え、今後のキャリア形成に生きるプログラムを提供しています。 セカンドキャリアに特化したサービスをスタートした原点は、国内外の企業で経験を積んだ大桃さんのある思いにありました。
大桃綾子さん（おおもも・あやこ） Dialogue for Everyone株式会社代表取締役。 新潟県出身。総合化学メーカーで人事・事業企画に従事。グループ全体の人材開発、海外での新会社設立プロジェクト、赤字事業の再構築などに携わる。飲食店舗の開発と運営を行う企業グループを経て、起業。国家資格キャリアコンサルタントを取得。
大桃「私が最初に入社した総合化学メーカーは、社員の3人に1人が50代でした。びっくりすると思いますが、この会社が特別多いわけではなく、今では社員の4割が50代という会社も珍しくありません。日本の現役世代では、50代の人口が一番のボリュームゾーンだからです。 その一方で組織の中では役職定年制度など、ある年齢に達すると活躍の場が限られることに『もったいない』と感じていました。もう一度持てる力を存分に発揮したいと思えるきっかけを作って、『年を取るってカッコイイ』と思える日本社会にしたい。それがセカンドキャリア塾を始めたきっかけです」
