不要な電飾集めてSDGsツリー作ろう 青森・五所川原市、寄付呼び掛け 電力は人力で発電
青森県五所川原市は12月、不要になった布や電飾を使ったクリスマスツリー「SDGsツリー」を市役所本庁舎に設置する。ペダルをこいで発電した電力でツリーの電飾を点灯する。市はツリーの作成に向けて「自宅に不要な電飾があったら寄付してほしい」と呼びかけている。 市は持続可能な開発目標(SDGs)の理念に基づくまちづくりに理解を深めてもらおうと企画。不要な電飾を再利用し、ごみの減量化につなげる。昨年、五所川原南小学校で取り組んだSDGsツリーを参考にした。 ツリーは12月2~25日に本庁舎土間ホールに設置する。茶色い布を組み合わせた大きな布を幹に見立て、17本のロープを枝として表現。市民から寄付してもらった電飾をロープに取り付け、発電機とつないだペダルを来庁者にこいでもらって発電する。市民にSDGsの目標や実績などを書いてもらったカードもツリーに飾り付ける。 市によると、2022年度の市民1人1日当たりのごみ排出量は1022グラムで県平均991グラムを上回る。家庭ごみなどの「生活系」の排出量は県平均を下回るものの、会社や工場から出る「事業系」の排出量は県平均より多く、全体を押し上げている。 市環境対策課の松山明央課長は「SDGsは壮大なことだと感じるかもしれないが、ごみを減量するだけでも地球を守ることにつながる。まずは家庭から出るごみを減らしたい」と話した。