私の犬が死んだ、ある女性の帰郷を描く短編がバンクーバー国際映画祭に正式出品
短編映画「My Dog is Dead」が第43回バンクーバー国際映画祭に正式出品。「VIFF Short Forum」の1本として現地時間9月29日にワールドプレミアが行われる。 【動画】短編映画「My Dog is Dead」予告編(他6件) 福岡県出身で乃木坂46やaikoのMVなどを手がけた映像ディレクターの松永侑と、愛知県出身で企業VPのディレクターとして活動する千田丈博が共同監督を務めた本作。松永は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、長く帰っていなかった実家の犬を亡くしたことをきっかけに、「身近な存在が亡くなったときの一般化が難しい感情」にまつわる物語を構想した。2022年の末に脚本を執筆。2023年の年明けに愛知県で撮影を行った。松永が監督・脚本、千田が監督・編集を兼任している。 「My Dog is Dead」は実家の犬・コッペが死んだことを知ったリコが、恋人のヨシキの運転する車で数年ぶりに帰郷する9分の短編。長く会えていなかった愛犬の死で悲しみに沈むリコと、どこか小旅行気分を楽しんでいるヨシキの気の合わない道中と実家での出来事が描かれる。YouTubeでは予告編が公開中だ。 両監督が所属した同志社大学の自主制作映画サークルF.B.I.出身で俳優として活動する大石奈央がリコ、SANOKAN PRODUCEを主宰する佐野寛大がヨシキ、「カランコエの花」「そうして私たちはプールに金魚を、」に出演した石本径代がリコの母親を演じた。京都を拠点にジャズミュージシャンとして活動する作曲家・加藤美気流が劇伴を制作。また、劇中のラジオで流れる楽曲を福岡のポップロックバンド・NYAIが提供している。 バンクーバー国際映画祭は9月26日から10月6日にかけて開催。「My Dog is Dead」は9月29日と翌30日に上映され、松永と千田によるQ&Aも予定している。