「鳴潮」本日からいよいよPS5版サービス開始。今から始めても遅くない本作の魅力を紹介!
KURO GAMESによって開発・運営されるAndroid/iOS/PC向けオープンワールド・アクションRPG「鳴潮(めいちょう)」が、本日1月2日にプレイステーション 5版のリリース、及び最新バージョンとなるVer2.0の配信を開始しました。 【画像】ガチャは限定キャラクターと、限定キャラクターのモチーフ武器、恒常キャラクターと、恒常武器に分かれています。初心者限定のガチャもありますよ。(画像のツバキPUガチャは過去に開催されていたもの) 本作は、主人公である「漂泊者」が記憶喪失の状態で目覚め、物語が始まります。漂泊者が目覚めた世界は「悲鳴」と呼ばれる大災害が起こり、一度文明が崩壊した後に文明が再構築されており、漂泊者は「共鳴者」と呼ばれるキャラクターたちと出会いながら、失われた記憶を求めて旅に出ます。 2024年12月に開催された「The Game Awards 2024」では、ベストモバイルゲーム部門にノミネートされるなど存在感を示しており、本稿ではそんな「鳴潮」をリリース時からプレイしてきた筆者の視点で、作品の魅力の一部と、そして開発陣インタビューをお届けします。(※記事内で使用している画像は、第6世代のiPad miniで撮影しています) 開発陣インタビューは、「鳴潮」の世界に既に飛び込んでいる方からこれから飛び込むことを考えている方にまで様々な質問にお答えいただいておりますので、「鳴潮」をとっくに遊んでいる、という方は後半の開発陣インタビューだけでもご覧ください。 ■ 「鳴潮」ってどんなゲーム? 「鳴潮」は、2024年5月23日に正式リリースされた、オープンワールドアクションRPGです。基本プレイは無料で、いわゆるガチャ(集音)などの課金システムがあります。プラットフォームはAndroid/iOS/PCに対応しており、本日1月2日にPS5版が加わります。 いきなり課金要素からの紹介となりますが、「鳴潮」はまだサービス開始をして半年と少しなので、強いキャラクターが比較的すぐに復刻する可能性が高いです。強いとは言っても「鳴潮」はアクション性が非常に強いため、強キャラひとりで無双できるゲームではないのですが、それでもやはり強いと言われるキャラクターだったり、SNSでイラストや広告で見かけた好みのキャラクターは欲しくなりますよね。そういったキャラクターたちを比較的早い段階でお迎えできる可能性が高いのです。 特にゲーム序盤は、進めていけばどんどんガチャを引くための石が貯まるので、ちょっと我慢すれば欲しいキャラクターを無課金で手に入れることも全然難しくありません。 また、いわゆるリセマラは、不要というよりも、実質できないに等しいのと(最初に引けるガチャは恒常限定のため)、恒常ガチャで排出される星5キャラクターは一体確定で入手できるので「強いキャラが引けるまではリセマラを……」と言わず、まずゲームを初めてみてほしいです。 「鳴潮」はアクションRPGですので、手に入れたキャラクターを最大3人編成して、様々なキャラクターを切り替えながら戦っていったり、冒険を進めていくのですが……「鳴潮」はバトルがめちゃくちゃおもしろい! バトルは、通常攻撃の他、スキル、回避、パリィ、共鳴解放(いわゆる必殺技)、そして「音骸」と呼ばれる「鳴潮」ならではの様々なシステムを組み合わせて、ハイスピードな戦闘が展開されます。特に「鳴潮」は、回避とパリィが、とーっても重要になっています。敵の攻撃を華麗に避け、的確に弾く、爽快感溢れるバトルとなっています。 「鳴潮」はアクションが主体なのでコントローラーのほうがプレイしやすいのは事実ですが、筆者はリリースからずっとiPad miniでプレイしていますので、タブレットやスマートフォンでのプレイも全然無理ではありません。 豊富なコンボを上手く組み合わせると、とってもスタイリッシュで多彩なバトルが楽しめますよ。 プレイをしていけばだんだんとバトルシステムも身体に馴染んでくると思うのですが、「鳴潮」はパーティキャラクターを上手く切り替えながら進めていくバトルが特徴で、待機中のメンバーのアイコンに波紋のエフェクトが発生した時に切り替えると、入場するキャラが「変奏スキル」を、退場するキャラが「終奏スキル」を放って、通常よりも強力な攻撃を繰り出します。 変奏スキルや終奏スキルが理解できるようになると、各キャラクターをどう活かして切り替えていくかということを考えるようになるため、育てたアタッカー1人をずっと使い続けるような単調な戦闘にはならなくなります。ちょっと忙しいバトルではあるんですが、これが一種の快感になってしまうんです。筆者は長らく様々なソーシャルゲームをプレイしてきているのですが、「鳴潮」の戦闘体験は、これまでのソーシャルゲームではなかなか味わえなかったなあ、と思っています。 バトルの難易度は全体的にちょっと高めで、気を抜けばフィールド上の敵にも倒されてしまう、そんな硬派な難易度がゲーマーには心地よいアクションゲームです。いわゆるボス相手だと、避けるべき攻撃をきちんと回避していく等しないと、あっという間にやられます。筆者も半年以上プレイしていながら、ボス相手に未だに全滅する時があります、恐ろしい……。 物語は、序盤でこそ「鳴潮」独特の用語が多数登場してちょっと目が滑る感じもありますが、終末を舞台にした世界観や、キャラクターデザイン、そしてイベントシーンの演出のクオリティがとても高いです。気が付いたら、物語にすごく感情移入してしまっているんです。 主人公の漂泊者のデザインが男女共にかっこよいので、「キャラクターが好み」というだけでプレイし始めても、物語にぐいぐい引き込まれ、「この子かわいいな……」、「コイツかっこいいじゃん……」と、いつのまにか推しがずらっと増えていくんですよ、不思議。 なお筆者は男性キャラクター(特に、漂泊者と忌炎、カカロ)のかっこよさに惹かれてプレイをはじめたのですが、「推しが引けたから、パーティ入れ替えようかな」とるんるん気分でパーティをいじくりまわし、気付いたら何故か可愛い女の子しかいないパーティになっていました。 各キャラクターの表情や動作ひとつもすごく繊細で、この表現力はAAAタイトルに劣らないほど。イベントシーンでは、眉毛、瞳、唇の演技に特に力が入っていて、ボイスに乗せた感情と共に、そのキャラクターがいまどんな想いを抱えているのかを、とても丁寧にアニメーションで表現しています。 さらに、終末を迎えた世界ということもあって、ビジュアルは全体的に彩度が低めになっていて、これが妙に心に染みます。荒廃したフィールドが多々あるのが「鳴潮」の特徴なのですが、クエストによっては漂泊者の力で荒れた景色が素敵な風景へと変わることもあるのです。 メインストーリー以外にもキャラクター別のストーリーや、ライトなサブクエストなど、様々なクエストが用意されています。筆者もまだ全部遊び切れていないほどなので、基本無料で遊べるゲームとしては充分すぎる以上のボリュームがあります。崩壊した世界を一生懸命生きる人たちがたくさんいて、ひとりひとり、やがて忘れ去られてしまうかもしれないNPCのクエストでも、彼らが紡ぐその言葉ひとつに生命力のようなものを感じるのです。 もちろん、メインクエストだけ進めておいて、あとはひたすら広大な世界の探索をしても構いません。オープンワールドなので、どこからどう周るかもプレーヤーの自由です。ちなみに世界を周っていると、モンスター同士が縄張り争いをしていたり、軍隊がモンスターを排除していたり、という場面に出くわすことが多々あります。こういうところも、生命の息吹を感じますね。 バトルが特に気に入ったならば、育成をひたすら頑張って、エンドコンテンツに挑むというのも良いでしょう。エンドコンテンツ「ホロタクティクス」は、まさに「鳴潮」のバトルを極めし者が挑むに相応しい難易度となっています。Youtubeなどで上手いプレーヤーのテクニックを見ると、「自分もいつかこんな風に戦えるようになりたい!」と、モチベーションがアップします。ただ、こういったエンドコンテンツはもちろんクリアできなくても問題ないので、育成が十分に整ってから挑戦するのがいいかもしれません。 ■ 推しキャラクターを紹介させてほしい 推しが多すぎて全員は紹介できないのですが、「鳴潮」はとにかくキャラクターが良いので数名をピックアップして紹介します。 □ショアキーパー(CV:諏訪彩花さん) 「黒海岸(ブラックショア)」という、救世を使命として各地で賢人を見出している秘密結社組織の指導者の女性。その正体はメインストーリーで明かされるためここでは触れられませんが、その姿とたたずまいだけで、彼女の持つ儚さが伺えると思います。 □ツバキ(CV:伊瀬茉莉也さん) 黒海岸の実働部隊である「花持ち」の構成員の女性。漂泊者を「私の運命の種」と呼んでいます。強者を蹂躙することにこの上ない悦楽を感じる戦闘狂で、自由奔放でどこか危うさをはらんでいます。 □相里要(そうりよう、CV:小林千晃さん) 「今州」という地域にある、中核的な研究部門「華胥研究院(かそけんきゅういん)」の首席研究員。まだ若いながらも、複数分野の専門家でもあります。親しみやすく、温和で理知的。機巧の研究について独特な見解と相当な追求心を持っています。 ■ まだまだある、「鳴潮」の魅力 「鳴潮」は、とにかくプレーヤーに寄り添ったゲーム作りになっていて、そこが魅力です。前述の漂泊者の性別を自由に切り替えられるようになるアップデートもそうですが、「毎日プレイしてほしいから、毎日の負担をできるだけ少なくしよう」とか、「長く遊んでほしいから、お財布に優しく、無課金でもガチャをそこそこ回せるようにしよう」など、とにかくプレーヤーのことを考えてくれているんですね。 実際、いわゆる「デイリークエスト」と呼ばれるものは、毎日ひとつしかありません。あとはスタミナを毎日一定数消費すればいいだけなのですが、その消費も1回のプレイでスタミナを2倍消費するかわりに報酬を2倍もらうこともできるので、あっという間に終わります。先程の通り、「鳴潮」はバトルが面白いゲームなので、もっともっとバトルを遊びたいのにスタミナのほうが先に尽きちゃうくらいに一瞬ですよ。 ガチャも80連で天井(星5が確定)。80連目の天井はすり抜けがありますが、次の80連目では必ずPU対象がくるので、PUキャラクターは最悪160連分の石があれば必ずゲットできます。 武器ガチャはすり抜けがなく、最大80連で確定で獲得できます。優しい……。やはり好きなキャラクターはモチーフ武器を持たせてあげたくなりますから、本当に嬉しいです。 そして、先ほどもちらっと話に出したのですが、「鳴潮」と言えば、音骸(おんがい)システムも重要です。音骸とは、敵が落とす装飾品(装備品)だと思ってください。敵を倒すと一定確率で「残像」が出現し、これを吸収すると音骸をゲットできます。吸収した音骸は、デバイスメニューで各キャラに装備でき、様々な効果をもたらします。 音骸には、レアリティや、コスト、メインステータスとサブステータス、音骸ボーナスなどが設定されていて、キャラクターにあった音骸を選ぶ必要があります。音骸システムはキャラクターを育成していくには必須の要素となります。 音骸システム、最初は「何を言っているのかまったくわからない」となりがちなのですが、使いこなすためには特定の音骸を集める必要があり、欲しい音骸のためにバトルを繰り返していくことになります。 ここで三度言いますが、「鳴潮」はバトルが超面白いので、この音骸集めは全く苦にならないどころか、もっと敵を倒したくなって仕方がないのです。ちなみに上位の敵やボスほど、高レアな音骸を落とすことが多いです。そのため、音骸は強敵に挑むモチベーションにもなるのですね。 音骸システムが完全に理解できるようになっている頃には、「鳴潮」マスターです。あとは深みにハマっていくだけですので、どうぞこの惑星「ソラリス」の旅を楽しんでください。 ここからは本作を制作する開発チームへのメールインタビューをお届けします。音骸に関する内容やキャラクターデザインへのこだわりなど様々な内容をご紹介します。
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