カンボジアの民主主義、危機的に 有力野党党首訴え
カンボジアの有力野党キャンドルライト党のティアウ・ワンノル党首(68)は6日、東京都内でインタビューに応じ、25日投開票の上院選を前に強権的政権の野党弾圧が加速する現状を説明し「民主主義が危機的状況に陥っている」と訴えた。 昨年の下院選で、キャンドルライト党は必要書類の未提出を理由に排除された。上院選で同様の事態を警戒し幹部らは友党などに移籍、議席獲得を目指す。上院選は下院議員や地方評議会(議会)議員による間接選挙。 ティアウ氏は、政権与党は地方議員を買収、脅迫しており、上院選で与党候補へ投票を強いられる可能性があると懸念。「政権与党は政治システム全体をコントロールしている」と非難した。