松本若菜にも《共感できない》の声…「わたしの宝物」失速で「ライオンの隠れ家」に終盤逆転されそうだ
ドラマ人気のバロメーターのひとつ、見逃し無料配信「TVer」のお気に入り登録数。終盤を迎える秋ドラマだが、登録数の首位争いにデッドヒートが起こっている。 【写真】橋本環奈、福田雄一監督から「めっちゃ元気で安心した」と評されるも、やはり「クマ」深し 今のところ首位をキープしているのは、松本若菜(40=写真)主演の「わたしの宝物」(フジテレビ系=木曜夜10時)。女性の支持率が高い松本の主演作、さらには人気アイドルグループSnow Manの深澤辰哉(32)がメインキャストで出演していることもあり、12月11日現在の登録数は117.6万。 ほぼずっと「わたしの宝物」がトップを独走状態だったのを阻むかのように追い上げているのが、柳楽優弥(34)主演の「ライオンの隠れ家」(TBS系=金曜夜10時)だ。 「回を重ねるごとに口コミで評価が高まってファンが増えており、それが登録数にも如実に表れている。『ライオン』の登録者数は110.6万で、秋ドラマの中では2位。伸び率は衰え知らずで、『わたしの宝物』がやや失速気味であること、そして『ライオン』放送後のSNS上の盛り上がりなどを見ると、ひょっとして逆転もあり得るかも」(テレビ誌ライター) 《面白そう》《絶対見る》などと、とにかく前評判は高かった「わたしの宝物」。登録数では首位なのだが、視聴率はあまり芳しくない。5日放送の第8話の平均視聴率(関東地区=ビデオリサーチ調べ)は世帯5.2%、個人2.8%。第1話から世帯は3~5%台をうろうろ、個人は2%前半から後半が続いている。対する「ライオン」の6日放送の第9話は世帯6.0%、個人3.0%で、視聴率だけで見ると「ライオン」が優勢だ。 ■回を重ねるごとに《誰にも共感できない》の声強まる SNSなどでの視聴者の評価も「ライオン」は右肩上がり。レビューサービスFilmarksでの評価は4.2。対する「わたしの宝物」は3.4。回を重ねるごとに《誰にも共感できない》といったネガティブな声が増えてきている。 「確かに共感できる人がいないドラマだなとは思います。とくに美羽(松本)の家庭を壊すような衝撃の爆弾発言をした恒松祐里さん演じる真琴が、またシレッと普通に美羽と友達状態に戻っているのには、いくらドラマとはいえ違和感が。美羽からしたら絶対に許せない存在なはずなのに、普通に会話している様子を見ると、そこが気になってドラマに入り込めないんです」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏。 美羽と真琴の友情関係については、SNSでも《友達関係続くなんてありえないんだけど》《美羽はほかに友達いないのかな》なんて冷ややかな見方が多い。 「さとうほなみさん演じる莉紗にも《いやいや、なぜあなたがそんな強い態度で美羽に!?》なんて思いを持ちますし、とにかく自分本位な登場人物が多い。唯一の救いは北村一輝さん演じる喫茶店マスターの浅岡さん。豪放磊落な浅岡は魅力的なだけでなく、しごく真っ当な発言が多い。劇中で新しい揉め事が起きると、思わず画面に向かって《あなたたち、浅岡さん抜きでは話し合いをしないで》とつぶやいてしまいます」と前出の山下氏は苦笑する。 とはいえ、いくら何でもドラマ終盤で離脱する視聴者は多くないはずだが……。 「主演の松本さんは、どちらかというと影がある役柄が多い方でしたが、一昨年の『やんごとなき一族』(フジテレビ系)、今年の『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)とはっちゃけた役が続きました。『わたしの宝物』では終始暗い表情なので、そこに物足りなさを感じる視聴者もいるかもしれませんね。せめて最終回で心から明るい美羽の笑顔が見られたら、視聴者もスッキリして《いいドラマだった》で終われるのでは」(エンタメ誌編集者) 「わたしの宝物」、登録数ナンバーワンの座をキープしたままゴールを切ることができるか、それとも「ライオン」の逆転を許すのか。 ◇ ◇ ◇ 対する「ライオンの隠れ家」は数字も評価も上々で……柳楽優弥、坂東龍汰の話をもっと読みたい人は、以下の関連記事もぜひ!