SKハイニックスの営業利益、サムスン半導体を上回る…HBM売上高が1年間で4.3倍増
SKハイニックスが7-9月期に7兆ウォン(約7700億円)台の営業利益を出し、サムスン電子半導体を上回った。高帯域幅メモリー(HBM)の売上高は1年間に4.3倍に増え、好業績につながった。 SKハイニックスは24日、7-9月期の売上高を17兆5731億ウォン、営業利益を7兆300億ウォンと発表した。売上高、営業利益ともに過去最高で、営業利益率は40%。同社は4-6月期の売上高も過去最高だったが、これをまた更新した。営業利益は半導体超好況期だった2018年7-9月期の6兆4724億ウォンも超えた。 31日に発表するサムスン電子半導体の7-9月期の営業利益は5兆3000億ウォンと推定されるが、SKハイニックスの営業利益が初めてこれを上回ったということだ。両社の今年1-9月期の半導体営業利益もSKハイニックスの方が多く、年間でもSKハイニックスがサムスン半導体を上回る可能性がある。 人工知能(AI)用メモリーのHBMの売上高は前期比で70%以上、前年同期比で330%以上増えたと、SKハイニックスは明らかにした。同社はこの日、「12層HBM3E製品の供給も予定通り10-12月期に始める」と明らかにした。この製品はエヌビディアの新型AIIアクセラレーターに搭載される。 SKハイニックスは「データセンター顧客中心にAIメモリーの需要が続く中、これに合わせてHBM、eSSDなど高付加価値製品の販売を拡大し、創社以来最大の売上高を達成した」と伝えた。高付加価値製品を中心に販売が増え、DRAM、NANDともに平均販売単価(ASP)が前期比10%台半ばに上がった。 同社はビッグテックの一般人工知能(AGI)開発競争で来年もデータセンター用メモリーの販売好調が続くと予想し、しばらく需要が減少していたPC・モバイル用製品の売上高も来年は成長するとみている。