【イベントレポート】満島ひかり「ラストマイル」完成披露に感慨、岡田将生は豪華共演陣の“出る出る詐欺”疑う
映画「ラストマイル」の完成披露舞台挨拶が本日8月20日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、キャストの満島ひかり、岡田将生、ディーン・フジオカ、大倉孝二、酒向芳、宇野祥平、安藤玉恵、阿部サダヲ、石原さとみ、井浦新、市川実日子、綾野剛、星野源、麻生久美子、監督の塚原あゆ子が登壇した。 【画像】「ラストマイル」完成披露舞台挨拶に登壇した満島ひかり 「ラストマイル」はショッピングサイトの巨大物流倉庫から配送された段ボール箱が爆発したことから物語が展開していくノンストップサスペンス。ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の世界線と交差する“シェアード・ユニバース・ムービー”となり、満島が倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ、岡田が未曾有の事態の収拾にあたるチームマネージャーの梨本孔を演じた。 「ずっと感極まっている状態です」と挨拶する満島は「野木亜紀子さんの脚本は面白いけれど難しい。物流業界の話というのもピンとこない部分が多く、当初は『中心には立てないかも』と思いました。エレナはミクロではなくマクロで考えるようなキャラクター。なので熱海の温泉に入って、遠くの海を見ることで視野を広げてみたんです。そしたら『あ、いけるかも』という思いになりましたね」と振り返る。岡田は脚本を読んだ当時に触れ「『MIU』出るの!『アンナチュラル』出るの! すごい! と思ったんですが、『いやいや、“出る出る詐欺”じゃないか』とも思って(笑)。今、皆さんと舞台に立てて本当にうれしい」と興奮した様子を見せる。 さらに運送会社・羊急便の関東局局長である八木竜平役の阿部は「ドラマを観ていたので、野木さんの脚本を読んでみたくて。自分の役にはニヤニヤしましたね」と話し、エレナの上司で日本支社の統括本部長・五十嵐道元に扮したフジオカは「半端ねえ! と思いました」とまず一言。そして「撮影現場ではこっちが心配になるぐらい、塚原さんが丁寧に演出を付けていました。試写を観たときに『悔しい!』と思うぐらいすごかった」と伝えた。 「塚原監督と雑談していたときに、構想を先に聞いてしまっていたんですよね」と打ち明けるのは、西武蔵野署の刑事・毛利忠治役の大倉。「なので、話をいただいたときには『あのやつ、来やがったぜ』と思った」とドヤ顔を見せる。しかし、石原から「私も『アベンジャーズみたいな作品をやりたいって聞きましたが……」とこぼされると「なんだって!? 大恥かいちゃった(笑)」と嘆いていた。 捜査一課所属の刑事・刈谷貴教役の酒向は「『大きな魚を取るときは深く潜れ』という言葉があるんですが。この映画はまさにそれに当たる」と表現。塚原、野木、そしてプロデューサーの新井順子を挙げ「“幸せの水先案内人”だなと。テレビ界を引っ張っている3人の作品に出させていただいた」と感慨深げに話す。そして勤めていた会社が倒産した佐野亘役の宇野は「火野正平さんの息子役でしたが、僕の名前と響きが似ているんですよね。祖母から火野さんのことを聞かされていて、ずっと意識していた存在でした」と述懐。シングルマザー・松本里帆役の安藤は演じた役について「孤軍奮闘する人物。私の登場する場面は日常に近いシーンなので、より皆さんと感情をシェアできるのでは」と紹介した。 続けて「アンナチュラル」から参加したキャストにトークが移行。法医解剖医・三澄ミコト役の石原は、綾野からのメールで本作の製作を知ったそう。「『ミコトやったね!』と連絡が来て、『どういうことですか?』と。うれしさを通り越して爆笑しました。シリーズじゃないのに、同じ世界線で生き続けているのが不思議」と思い返す。臨床検査技師・東海林夕子役の市川は「『ミコトー!』って感じです」と喜びを伝え「『アンナチュラル』を撮っているのに、『ラストマイル』なんだなと。6年間でちゃんと(役が)成長しているんです」と発言。中堂系役の井浦は「アンナチュラル」最終話の終盤に「彼らの旅は続く」というセリフがあることに触れ「その旅がずっと続いて『ラストマイル』につながったんだと思って、グッときましたね」と吐露した。 「MIU404」から本作に参加する、刑事・伊吹藍役の綾野も「『MIU404』の最後にも『ゼロ地点から、ここからだ』という言葉があり、こういう形につながったのかなと」と思いを述べる。さらに志摩一未役の星野が「実は『MIU』の制作前からふわっと(本作の)構想を聞いていた」と明かすと、大倉から「もうやめてくれ!(笑)」と訴えられる。星野は「松重(豊)さんはマイメンなので今日会いたかったですが……」と口にしつつ「ここにいない方にもすごいキャストがたくさん。まだ隠してるんですよ。皆さん観たらびっくりするポイントがいっぱいある」と観客に語りかける。そして西武蔵野署署長・桔梗ゆづる役の麻生は「『続編の制作が始まってるよ!』と聞いて『私、呼ばれてない!』と思って落ち込んだり。でもそれがこの映画だったんです」と胸をなで下ろした。 そしてキャストの話に耳を傾けていた塚原は「今日、楽屋や廊下でもキャラが大渋滞でした。この熱量が皆さんに届いてほしい。『MIU404』や『アンナチュラル』を観てなくても楽しめるように野木さんが作ってくださっています。どういうふうに届くのか楽しみです」と語った。 「ラストマイル」は8月23日より全国ロードショー。 (c)2024「ラストマイル」製作委員会