応仁の乱ごろ、京都中部に築かれた城があった ポンプ倉庫から発見、古文書まとめた歴史冊子
京都府京丹波町高岡の下村地区の歴史を、地元の男性が冊子にまとめた。応仁の乱前後に築かれたとされる高岡下村城跡の解説をはじめ、地元の古文書をひもといて幕末から150年余りの郷土史を年表にまとめた。年中行事なども写真を交え、今に伝えている。 編集したのは小峰章司さん(68)。2022年に区長を務めた際、「地元の遺跡や変わりつつある伝統を後世に伝えたい」との思いで資料探しを始めた。 地元の旧消防ポンプ倉庫で偶然見つけた段ボール6箱分の古文書を解読。1866(慶応2)年から今年までの年表を作った。 地元の八幡神社や葛城神社、国祥寺にまつわる行事のほか、婦人会の大正時代からの役員名簿や活動記録も載せた。 B5判カラー、74ページ。100冊作り、地元で配った。町図書館「こだち図書」で読むこともできる。 小峰さんは「ふるさとの歴史を感じてもらえる資料になれば」と話している。