北陸 22日(日)まで警報級の大雨のおそれ 土砂災害に注意・警戒
今日19日(木)の北陸地方は前線の影響で非常に激しい雨の降った所がありました。明日20日(金)から22日(日)にかけても前線の影響を受けるため、断続的に雨が降るでしょう。22日(日)にかけては、警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。3連休最終日の23日(月)は、天気は回復してくる見込みです。
明日20日(金)は前線が東北から北陸付近へ南下 新潟や石川を中心に雨脚が強まる
今日19日(木)の朝は北陸付近に前線が停滞したため新潟県の上中越を中心に大雨となり、上越市大潟で観測史上最大となる1時間に54.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。今夜は前線の活動がやや弱まりますが、明日20日(金)は新たな前線が東北地方から北陸付近へ南下してくる見込みです。 このため前線に近い新潟県や石川県能登から雨が降りだし、雨脚の強まる所があるでしょう。午後は富山県や福井県にも雨の範囲が広がる見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
21日(土)~22日(日) 前線の影響で断続的に雨 総雨量が多くなるおそれも
21日(土)は前線が日本海から北陸付近にのび、前線上を低気圧が通過する見込みです。22日(日)は前線が引き続き北陸付近に停滞するでしょう。このため21日(土)から22日(日)にかけては断続的に雨が降るでしょう。20日(金)夜から予想される48時間降水量は、多い所で300ミリを上回るでしょう。予想48時間降水量の図を見ますと、令和6年能登半島地震で特に揺れの大きかった地域で雨量が多くなる予測となっています。土砂災害に警戒してください。 なお、前線の位置が予測からずれると、大雨の場所や時間帯も変わりますので、最新の情報をご確認ください。
大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。 ①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。 ②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。 ③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。 ④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。 ⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。
23日(月)は前線が南に離れる 天気は回復する見込み
23日(月)は前線が日本の南まで南下し、北から高気圧に覆われる見込みです。天気は回復し、晴れてくる所が多いでしょう。新潟県を中心に、はじめ雨の降る所がありますが、昼までには止む見込みです。3連休の中では、この日がお出かけのチャンスとなりそうです。 ただ、大雨の後で地盤が緩んだり、川が増水したりしている可能性があります。山の方へお出かけの際には十分注意してください。
日本気象協会 新潟支店 外立 久美