「部活の顧問を辞めたい…」交通費は"自腹" 学校の教員は"定額働かせ放題"? 実態とは【#みんなのギモン】
■専門家 「部活は勤務時間内に終わらない仕事」
教員の負担について、全国で学校改革に取り組む、石川一郎氏は。 石川一郎 学校改革プロデューサー 「土日に部活で疲れ、代休も取れない。授業や公務の負担が減ってないのが現状ですね。通常の教員業務があって、さらに部活があるので"勤務時間内に終わらない仕事"になっています。勤務時間(定時)が終わっても生徒がいて、先生がそれを指導しなきゃいけないということに無理があると思います」 対策については。 「外部委託が、今の最適な手段だと思います」 専門家は、国が2023年度から進めている、学校の教員たちが担っている部活を、地域のスポーツクラブや民間の事業者などに担ってもらう「地域移行」が解決策の一つだと指摘します。外部の指導者が部活を担うことで、教員の負担軽減につながるといいます。 教員の働き方の改善が求められるなか、文科省は、8月末、教員の働き方に関する総合的な政策をまとめ、2025年度は教員約7700人増員することや、処遇改善として、教員に残業代が支払われないかわりに上乗せされる「教職調整額」をこれまでの「4%」から「13%」への引き上げを目指し、来年度予算の概算要求に盛り込みました。 教員の長時間労働と"なり手不足"の問題は、今後、解消されていくのでしょうか?
【みんなのギモン】 身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)