奈緒、ラブコメ作品は“面白い”&“新鮮”の連続 役作りの一環での本格的なトレーニングは「体が応えてくれた」<あのクズ>
奈緒が主演を務める火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)が、10月8日(火)よりスタートする。このたび、WEBザテレビジョンでは奈緒にインタビューを実施。自身が演じる役どころや、役作りの一環として行っているという体づくりについて、さらには“キュン”を作る裏側などについてたっぷりと語ってくれた。 【写真】バスローブ姿で目を見開く奈緒“ほこ美” ■ 完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー 結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、彼との出会いをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためボクシングを始める。同ドラマは、恋もボクシングも本気で向き合う姿をオリジナル脚本で描くガチンコボクシングラブコメディー。 奈緒は、ひょんなことがきっかけでプロボクサーを目指すアラサー女子・佐藤ほこ美を、玉森裕太(Kis-My-Ft2)は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の謎の男性・葛谷海里を演じる。 ■ 主人公・ほこ美との共通点は“家族に対する思い” ――今回、ボクサーを目指す役どころを演じると発表されたときの周囲からの反響はいかがでしたか。 この作品に入る前に舞台をやっていたのですが、その舞台期間中にボクシングの練習が始まったんです。なので、練習をしてから舞台の本番という日も結構あって。そのときに「今ボクシングをやっているんです」とみんなに言ったら、私にそういうイメージがないみたいですごく驚かれました。 それに、母にも「なんで奈緒ちゃんにボクシングの役のオファーが来たの?」と言われて(笑)。とにかく周りにはすごく驚かれたのですが、意外だったからこそ、みんな「どうなるか楽しみ」と言ってくれて、うれしかったです。 ――今作で演じるほこ美はどのような女性だと感じていますか? ほこ美ちゃんはすごく不器用で、真っすぐで、とても懐が深い女性だなと思っています。恋愛に関しても不器用なところがあって、きっと一つのことにすごく集中するタイプなので、本来であれば恋愛とボクシングという2つのものを追いかけるというのは苦手なことだと思うんです。 そんなほこ美ちゃんが不器用ながらにどちらにも一生懸命にぶつかっていく中で、うまくいかないこともあるのですが、七転び八起きですぐに立ち上がっていきます。 そのパワーっていうのは台本を読んでいて“応援したくなるな”と思いましたし、どこか自分が応援されているような感覚にもなれる主人公だなと感じました。 ――奈緒さんご自身とほこ美が似ているなと感じる部分はありますか? 家族に対する思いというのは共通する部分なのかなと思います。ほこ美ちゃんと家族の形は違えど、家族の影響を受けていたりだとか、家族を好きな気持ちというのは、台本を読んでいて最初に共感した部分です。 ボクシングに関しては、私もほこ美ちゃんと一緒で、この作品を機にボクシングを始めたことで気付かされることがすごく多くて。 人から応援してもらえるということがこんなにもパワーになるんだなとか、練習がキツイときでも、自分がほこ美だと思って海里のことを思うと限界だと思っていた腕が上がったり…。ほこ美にとってのボクシングの存在や、誰かを思う気持ちというのは、お互いに支えあってこの人の中にあるんだなというのは、演じていく中で追体験していく感覚がありました。 ■チーム全体で“キュン”を模索「見せ方にこだわって撮影」 ――クランクインの前に「あまりラブコメ作品をやってこなかった」というお話もされていましたが、実際に撮影をしてみていかがですか。 すごく面白いなと感じています。監督たちも見せ方にこだわって撮影していますし、シーンによって“ここはクズきゅんシーンだ”という明確な目的があるというのは、新鮮だなと思います。 ――現場ではチーム全体で話し合いながら“キュン”を作り上げているのでしょうか。 人によって何にキュンとするかは違うと思うので、ほこ美と海里のシーンの撮影前には「どうしたらキュンとしてもらえるか」という話し合いもありますし、それに加えてほこ美と海里というキャラクターの心情も大切にしながら、みんなでキュンを作り上げています。 ――ほこ美を演じるにあたってハードな練習にも取り組まれていると思いますが、ご自身の体に変化はありましたか。 これまでスポーツをする役自体あまりやったことがなかったので、練習を重ねていくうちに体の変化があるというのは、自分自身初めてのことで驚きもありました。 最初は体がついてきてくれるかとか、試合のシーンに向けての体づくりが間に合うかどうかなど、不安がたくさんあったのですが、やっていくうちに体がちゃんと応えてくれたので、やった分だけ成果は出るんだということを教えてもらった気がします。 ――具体的にどのくらいの練習量をこなしてきたのでしょうか。 きっちりと決めていなかったので「具体的にこのくらいです!」と答えられないのですが、撮影をして、お昼の合間時間に練習を1時間やって、またすぐに撮影に戻って…ということもありますし、とにかく空いている時間に練習を入れてもらったり、自分でもジムに行って筋トレをしたりだとか、毎日何かしらトレーニングをするようにしています。 体力的に大変なこともあるのですが、ボクシングシーンがあるから頑張れているなと思う部分もあるんです。ボクシングをやっている時間に支えられているなと感じていますし、そのおかげで日々の撮影も頑張れています! ■「“ダメだった部分”が自分の支えになっています」 ――ほこ美は「負けっぱなしはイヤ!」と一念発起してボクシングを始めますが、奈緒さんご自身が「このままじゃ終われない」と思った経験はありますか? お芝居をしている中で、いまだに“難しいな”と思ったりすることが多いんです。お芝居を始めたときからそうなのですが、分からないことばかりで。 自分の胸に手を当てて考えてみると、だからこそ続けられているなとも感じますし、分からないから、できなかったから、負けっぱなしはいやだから「もう1回!」とチャレンジしてきて、今があるんじゃないかなと思います。 うまいくいかなかったところが次の自分につながっているなと思うので、“ダメだった部分”が自分の支えになっています。 ――最後に、第1話の見どころと読者へのメッセージをお願いします。 第1話でほこ美ちゃんはどん底からスタートするのですが、目の前にある壁をどうやって乗り越えていくのか…。そしてそのとき、周りにどういう人たちがいるのか、どういう支えがあるのかというところが、これからこの作品の見どころになります。 謎の男・海里の“謎”の部分にも注目していただきたいですし、登場人物たちの個性も第1話から爆発していて、にぎやかな初回となっていますので、楽しんでいただけたらうれしいです!