【ストップ!詐欺被害】息子を装い「オレオレ詐欺」無関係のマンションの宅配ボックスを悪用して「受け子」から回収か 福岡
息子をかたり福岡県内の高齢者から現金をだまし取った「オレオレ詐欺」の疑いで5日、男2人が再逮捕されました。高齢者から受け取った現金は、無関係のマンションの宅配ボックスを使って受け渡しをしていたとみられています。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、東京都練馬区の無職、石坂友寿容疑者(43)と福岡県太宰府市の無職、杉山博文容疑者(54)です。 2人は11月14日、別の人物と共謀し、福岡県粕屋町の82歳の男性の自宅に息子になりすまして「株を買ったお金の穴埋めをしないといけない」「会社の者が取りに行く」とウソの電話をかけ、現金250万円をだまし取った疑いです。 2人は11月8日から9日にかけて別の人物と共謀し、福岡市東区の85歳の女性の家に息子になりすまして「友人と加工品の仕事をしていてお金が必要になった」「代わりの者がお金を取りに行くから渡してほしい」などとウソの電話をかけ、現金100万円をだまし取った疑いですでに逮捕されていました。 いずれも、杉山容疑者が被害者の家を訪れ現金を受け取り、石坂容疑者が回収していたということです。警察は2人の認否を明らかにしていません。 石坂容疑者が関わったとみられる同様の被害は、ことし9月から11月だけで10件で、被害金額はおよそ2400万円に上るということです。 被害者から受け取った現金は、福岡市や近郊のマンションの入り口にあるダイヤル式やボタン式の宅配ボックスを使っていたとみられています。杉山容疑者ら「受け子」が、現金を入れてロックをかけ、秘匿性の高い通信アプリで暗証番号を連絡し、連絡を受けた石坂容疑者が、ロックを外して現金を回収する手口とみられます。 石坂容疑者は回収した現金を東京に運んでいたとみられ、警察は、指示役がいる組織的なニセ電話詐欺事件とみて捜査を進めています。