【政局のカギ】党内ゴタゴタの維新『代表選』を実施へ...新しい代表は誰に?MBS大八木解説委員「攻勢をかけるなら吉村洋文共同代表。しかし本人は積極的ではないのでは...」
「選挙は全国的には完敗」維新・馬場代表らに辞任求める声も
政局のカギを握る維新に着目してみます。選挙結果で見ると、維新は大阪の19小選挙区で全勝しましたが、比例票は前回より約300万票減りました。獲得議席数は43から5議席減った38に。全国政党化の課題を解消できませんでした。大阪での存在感はあるものの、関西以外の地域に何をやっている政党なのかが伝わっていない結果だとも言われています。
維新の馬場代表はこの選挙結果を受けて「全国的には負けた」としつつも、「自公過半数割れの目標は達成された」と話していました。しかし、来年には参議院選挙を控える中で、維新の内部からは馬場代表や選挙の責任者である藤田文武幹事長の辞任を求める声が上がっていて、党内は“ゴタゴタ”している状況です。 吉村洋文共同代表は「全国的には完敗で野党1人負け状態。1日も早く代表選を実施すべきだ」と話していて、維新の生みの親である橋下徹氏も選挙の翌日、MBSのテレビ番組「よんチャンTV」に出演した際に「馬場さんは古いタイプの政治家。永田町文化の引きずったやり方をやめて脱皮しないと」と言及していました。
馬場代表を直撃取材 自民に対しては「同じ手は食いません」
では、渦中の馬場代表の本音はどうなのか?今回、単独インタビューすることができました。 まず、今回の選挙結果の受け止めについて聞くと… 「議席数が減ったということは“負け”と言えると思います。これはわれわれ執行部の努力不足だと思いますね」 Q馬場代表の辞任を求める声については? 「責任は十分感じていますから、しかるべきときにしかるべき判断をします。何でもいいから辞めたらいいというものでは私はないと思います」 Q橋下徹氏からも厳しい言葉を投げられていますね? 「橋下さんが生んだ政党が維新の会ですから、自分が生んだ子どもに厳しくするのは当たり前だと思いますから、おっしゃっていることは全て受け止めて自分の中で咀嚼はしています」 議席を減らしたとはいえ、国民民主党とともに政権の今後を左右しうる存在の日本維新の会。 Q立憲民主党との「総理指名」をめぐる会談については? 「ただ単なる数合わせというのはこれまでも否定してきているわけですから、きちっとそこに至るまでのことを協議しないと無理ですよと(伝えた)」 Q現時点で総理指名選挙で「立憲・野田代表」と書くことは? 「可能性は薄いですね」 一方、自民党をめぐっては今年、旧文通費をめぐり党首会談で合意文書を交わすも反故にされ、実現に至らなかった苦い経験があります。 「(自民党からは)全くわれわれの方に連絡もありません。国民民主党さんと協議をするということですから、それはご自由にしていただいたらいいと思いますが。ただ自民党はやっぱり狡猾ですから、そんなに簡単に野党側の声を聞く政党ではありませんから、聞いているふりはしますけど、それをどうやって押し倒していけるかというのが、これからうちの党を含めた野党側が考えていくことになると思います。同じ手は食いませんよと」