ウィンブルドン会場、拡大へ 面積3倍、39コート新設―テニス
【ロンドン時事】テニスの四大大会、ウィンブルドン選手権の会場（ロンドン郊外）が大幅に拡張される見通しとなった。 【写真特集】芝の王者 ウィンブルドンテニス優勝者 ロンドン全域を管轄する地方自治体が、隣接地に39面のコートを新設する計画を承認。敷地面積は約3倍に拡大され、約5キロ離れたローハンプトンで実施している予選も、本戦と同じ会場で開催できるようになる。 英BBC放送（電子版）などによると、隣接する旧ゴルフ場や公園を再開発。8000人収容の屋根付きの大型コートを建設し、選手用の施設も整備する。予選は1日当たり最大1万人、本戦期間中は1日当たり最大5万人が会場に入場できるようになるという。 大会を主催するオールイングランド・クラブは、2021年に初めて計画申請書を提出したが、一部の地元住民や議員、環境活動家らが環境への悪影響を指摘して反対していた。地方自治体は、大会を長期的に継続していくためには拡張が不可欠であり、雇用創出など大きな経済的利益をもたらすと判断した。 新しく公園が整備される他、一部のコートは毎年大会後に地元住民に開放される予定。オールイングランド・クラブは建設など全てが順調に進めば、30～33年ごろに新設のコートが利用できるようになると見込んでいる。
