アメリカの裁判所で「旧ジャニ-ズ」提訴 「とてつもない悪だと陪審員に判断してほしい」原告の代理人が取材応じる
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その額460億円あまり。元ジャニーズJr.の男性2人がアメリカの裁判所で旧ジャニーズ事務所を損害賠償を求めて提訴しました。あえて「今」、「アメリカで」訴えを起こしたその意味とは。 ネバダ州の裁判所に提訴したのは、元ジャニーズJr.の飯田恭平さん(37)と田中純弥さん(43)です。 2人は、滞在先のラスベガスのホテルでジャニー喜多川氏から性被害を受けたとして、スマイルアップ社などに対し日本円で460億円余りの賠償を求めています。 なぜ、アメリカの裁判所に訴えたのか、代理人弁護士が取材に応じました。 原告の代理人 クリストファー・ブレナン弁護士 「ネバダ州では性的虐待の被害者が18歳未満である場合、時効はなく、いつでも訴えを起こすことができるという特定の法令があるのです」 過去に遡って責任を追及し、広い範囲で証拠開示を求めることができるため、被害の実態を明らかにできると語ります。 今のままでは責任追及も補償も不十分で、会社の看板を掛け替えただけではないかとの問題意識があるのです。 原告の代理人 クリストファー・ブレナン弁護士 「旧ジャニーズ事務所の関係者が今も芸能界にいる理由などない。いかなる時も子どもたちと関わるべきではない」 原告への誹謗中傷が絶えないことについては、「原告はお金を儲けるために訴訟を起こしたのではない。勇気をもって打ち明けた原告に敬意を持ってほしい」と訴えています。 原告の飯田さんは去年、声をあげた理由をこう語っていました。 元ジャニーズJr. 飯田恭平さん(当時35) 「自分が被害者である反面、それを黙認していたことによって、新たな被害者を生んでしまったのではないか」 今回の提訴については「同じような被害に苦しむ方々に『一人ではない』というメッセージを届けたい」「すべての人々が安心して声を上げられる社会を築く契機となることを心から願っています」とコメント。 田中さんも「日本の遅れている法制度や人権意識を変えていくきっかけになれればと思います」としています。 原告の代理人 クリストファー・ブレナン弁護士 「日本の文化でいう最悪のレベルのパワーハラスメント。『とてつもない悪』だと陪審員に判断してほしい」 一方、スマイルアップ社は原告の2人について「日本国内にお住まいであり、米国の裁判所には管轄は認められないものと考えております」などとコメントしています。
TBSテレビ