BMW、タイに車載電池の新工場、EV戦略を加速
ドイツのBMWは、タイ東海岸のラヨーンに16億バーツ(約67億円)を投資して車載電池の新工場を建設する。同社は25年後半の生産開始を目指し、ラヨーンで電気自動車(EV)の工場を建設中。新工場は既存工場と合わせて同社の完全電動化戦略の一翼を担うことになる。 4日に起工式を行った。新電池工場の起工式にはタイ政府幹部やエルンスト・ライヘル駐タイ大使らが出席。BMWの生産担当ミラン・ネデリコビッチ取締役は式典であいさつし、「ラヨーンにおける高電圧電池の現地生産は電動化に向けた製造ネットワーク構築の継続性といった観点からは当然のこと。地域経済の発展、雇用創出、知識の現地移転に役立たせたい」と述べた。 新しい電池工場では、電池セルを輸入してモジュールに仕上げ、電池にアセンブルする。工場は4000平方メートルの敷地に建設され、投資額16億バーツのうち14億バーツは最新の製造装置の購入に充てる。車両と電池の両工場を近くに置くことで物流時間の短縮を図る狙いもある。
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