千葉に逸材集まる! 12球団スカウトが熱視線・200センチの大型右腕、センバツで活躍の好ショートらに注目!【春季千葉県大会注目選手リスト】
4月20日から春季千葉県大会が開幕する。中央学院がセンバツベスト4入りし、勢いに乗る千葉県には逸材も多い。投打別で紹介したい。 【一覧】千葉県 注目選手
入学時は120キロ。30キロ近くスピードアップした菊地ハルン(千葉学芸)
この春にブレイクを狙う大型右腕がいる。それが千葉学芸の菊地ハルン投手だ。父がパキスタン人、母は日本人。身長200センチ、体重101キロと規格外のサイズを誇る。佐倉シニア時代は控え投手だったが、千葉学芸の高倉伸介監督は肘が使える投球フォーム、コントロールの良さを見て、しっかりと計画を持って育てれば、大成できると判断。佐倉シニアの松井進監督に頼み込んで、入学が決まった。 1年生時球速は120キロそこそこだったが、体作りを経て、高校2年春には140キロ、高校2年秋には146キロ、高校3年春には148キロと順調にスピードアップ。ここまでNPB全12球団が視察に訪れた。 下級生時は短いイニングの登板が多かったが、今ではスタミナもついて完投する機会も増えた。高倉監督は最終学年で活躍するために段階を踏んで育ててきたが、「高校で勝つため」ではなく、「プロで活躍できる投手」になることを最終的な目標としており、伸びしろを大きく残した状態で次のステージに送り出したい考えがある。 変化球はカーブ、スライダー、フォークの3種。いずれも精度が高く、特に中学時代から武器にしていたカーブはブレーキが効いている。 現在は変化球の割合を少なくして、直球中心で勝負出来る投手に鍛えている。オリックスの剛腕・山下 舜平大投手(福岡大大濠)は高校時代、直球とカーブのみで勝負していたが、その育成方針と似ている。 「自分も山下投手のような成長をしたいですし、目指しているのは160キロです」と菊地自身も語っている。千葉学芸の初戦は21日。光英VERITASと千葉敬愛の勝者と対戦する。 千葉学芸にはほかにも好投手が揃っている。新田 継吾投手(2年)は1年春からベンチ入りしており、力強い腕の振りから140キロ前半の速球を投げ込む。マウンド度胸も強く、来年の千葉県を代表する右腕となりそうだ。斉藤 櫂慎投手(3年)は昨秋から活躍した右腕。制球力が非常に高く、3回戦の千葉敬愛戦では7.1回を投げ無失点、準々決勝の習志野戦では6.2回を投げ無失点の好投を見せた。130キロ中盤の速球を内外角、低めにきっちりと投げ分け、スライダー、カーブのキレもよく、走者を背負ってからも粘り強い。高倉監督も斉藤の実戦力を高く評価している。