SNSに「ウソ」の救助要請 背景に“インプレゾンビ”? 能登半島地震、混乱の現場で何が…
一方、本当に救助を求め、投稿していた男性もいます。 救助を求め投稿した男性 「アパートが倒壊しまして、気がついたらもう真っ暗で、身動きが取れず…」 消防・警察など電話はどこにもつながらず、祈るような気持ちでXに投稿。“いつか救助が来てくれるのでは”と、安心できたといいます。 こうした本当の投稿が、多くの“ウソの投稿”に埋もれてしまっていた可能性があるのです。
SNS上の投稿を分析する会社は… スペクティ 村上建治郎 代表 「(救助要請に関しては)我々の体感でいうと、数千件くらいの投稿があった。これは確実に救助を要請しているなと思うものは、だいたい10件くらいです」
投稿が拡散されると、広告料が手に入る仕組みを悪用し、金銭目的でコピー・拡散する、いわゆる“インプレゾンビ”が多かった、と指摘しました。 スペクティ 村上建治郎 代表 「救助してほしい方の投稿が埋もれてしまうので、見かけた場合は、基本的には何もしないのが一番正しいことかなと思います」
こうした状況に、X社は… X社 「対策として、疑わしい情報に対して、判断の助けとなるような“参考情報”を、元のポストに添付できる機能を活用している」 政府は、災害時などのネット上の誤った情報発信について、この夏、総合的な対策をとりまとめる予定です。