楳図かずおさん死去「まことちゃんハウス」かつては訴訟もSNSに懐かしむ声「可愛かったなぁ」
「漂流教室」「まことちゃん」などで独自の世界観を展開した漫画家、楳図かずおさんが10月28日に亡くなった。88歳。小学館が5日、報道各社にファクスを送信し、発表した。小学館によると、葬儀は近親者のみで終えたといい、お別れの会については未定。 【写真】赤白ボーダーの「まことちゃんハウス」 小学館によると、楳図さんは直近まで「お元気だったとは聞いています」という。 楳図さんは、赤白のボーダーのシャツがトレードマークだった。通称「まことちゃんハウス」と呼ばれた東京都武蔵野市の自宅の外壁も、赤白ボーダーだったが、この外壁が景観を破壊するとして、近隣住民が撤去を求めて訴訟に発展したこともある。 2007年10月、楳図さん宅近くの住民が「景観を破壊する『騒色被害』」として工事差し止めを求め、訴訟中に家も外壁も完成しことから外壁の撤去を求める内容に。楳図さんは東京地裁で開かれた口頭弁論に出廷し、外壁について「私のトレードマーク。赤は元気、生きてる印。白は余白。ストライプはエネルギー」「大変美しくすばらしい家」などと主張した。 最終的に2009年、裁判所側は「目を引くが、景観の調和を乱しているとはいえない」として住民側の請求を棄却した。その後も「まことちゃんハウス」は吉祥寺エリアの「名所」として親しまれた。 SNS上には、「まことちゃんハウス」に触れたコメントも多数寄せられた。「楳図かずおさん亡くなったのか 昔吉祥寺に行った時に散歩してたら、偶然まことちゃんハウス見つけて可愛かったなぁ、その後アトレで本人見かけて嬉しかったの覚えてる」「吉祥寺でお見かけしてお会いするとグワシポーズも一緒にして頂きました。(中略)昔から吉祥寺に住んでいる方で知らない人はいない有名な方。ありがとうございました」「そうか吉祥寺に行ってももう赤白ボーダーシャツの楳図かずお先生をお見かけすることはないのかグワシッ」「楳図かずおさん永眠…。先日お散歩してたらご自宅と遭遇v 吉祥寺とは知っていたけどここにあったんだと 急に現れたのでビックリだったのがつい先日の話…。アンダーグラウンドを貫き表に持って来てくれた方ココロよりご冥福をお祈り致します」などの追悼コメントが寄せられている。