スラム街の廃材でアート 長坂真護さん作品展
福井県福井市出身の美術作家、長坂真護さんの作品展示(福井新聞社後援)が同市新保1丁目のギャラリー&ホール一滴で開かれている。西アフリカのガーナで大量に投棄されている先進国の電子機器の廃材などを使い長坂さんが手がけた28点と、現地の子どもたちが描いた絵画10点が並んでいる。2月22日まで。 施設を運営する一般財団法人杉本育文化財団(同市)が、長坂さんの取り組みを広く知ってもらおうと企画した。 長坂さんはガーナのスラム街「アグボグブロシー」で捨てられた廃材を集め、作品を制作し販売。収益を基に同国でリサイクル事業などを展開し、産業と雇用の創出を目指している。 展示の目玉の一つ「Our first journey」は、縦150センチ、横110センチのコラージュ。使われた廃材には日本メーカーのDVDプレーヤーや日本語が書かれたリモコンもあり、遠く離れた地の環境汚染や貧困問題につながっている現状を訴えかけている。 入場無料。午前10時~午後4時。毎週日・月曜と第3土曜日は休館。1月11日と2月22日に長坂さんの活動や作品に関するトークセッションがある。