「バッタは春巻きにするとおいしい」「田代の水道水は商品になる」…テーマを見つけ、まずやってみる 子どもたちの興味を引き出し世界を広げる田代中のユニーク学習「TJK」 錦江町
鹿児島県錦江町の田代中学校の全校生徒41人が、自分でテーマを見つけて、半年かけて研究した成果の発表会が24日、同校であった。特産のお茶やおいしい水を使った新商品開発、昆虫食の提案など、多彩な内容に生徒は興味津々だった。 【写真】研究成果を発表する生徒=錦江町の田代中学校
探究的な学習をする「TJK」(田代自己課題解決)と題し、2020年度に始まった。4月から延べ26時間かけて、1人で一つのテーマを深め、仕上げの発表会で約5分のプレゼンテーションをした。 生徒は、お茶を使ったようかん作りや、不快害虫ヤンバルトサカヤスデの駆除方法に挑戦した成果などを披露。3年の宮田蓮さんは、地元の湧き水や市販のミネラルウオーターなど6種類を教諭に飲み比べしてもらい、田代の水が1位になったことを紹介。「水道水でもおいしく、製品として売れる。田代の水をもっと世界に広げていこう」と呼びかけた。 1年の岩下廉士さんは、持続可能な開発目標(SDGs)に興味を持ち、世界中で広がる昆虫食に注目。トンボやクワガタを炭火焼きにするなどして食べ、「バッタを春巻きにするとおいしかった」と述べた。 TJKのきっかけをつくった坂井義則教諭(59)は「頭で考えるだけではなく、やってみることが大事。自分で知り得たもの、感じたものを発表し、共感できる仲間を増やし、自分の人生につなげてほしい」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島
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