ハリウッドセレブも相次ぎ避難、山火事猛威で授賞式シーズンに混乱
Hannah Lang Brendan O'Brien Lisa Richwine [8日 ロイター] - 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で7日に発生した山火事は、ハリウッドの映画俳優らが暮らす高級住宅地で猛威を振るい、多くのセレブらが自宅から避難を余儀なくされた。 最も被害が大きいのはサンタモニカとマリブのビーチタウンに挟まれ、映画、テレビ、音楽のスターが暮らすパシフィックパリセーズ地区で約4800ヘクタールを焼き尽くした。 同地区は太平洋に面し、サンタモニカ山脈に囲まれた風光明媚なエリア。住宅の中央値は450万ドルで、ロサンゼルスで最も人気のある美術館の一つ「ゲティ・ヴィラ」などがある。 アーノルド・シュワルツェネッガー元州知事の元妻でジャーナリストのマリア・シュライバーさんは8日、「何もかも消えてしまった。私たちの近所も、レストランも」とXに書き込み、「消防士らはできる限りのことを尽くしているが、火の手がすごすぎて手に負えない」と絶望した。 7日にパシフィックパリセーズの自宅から避難した俳優のジェームズ・ウッズさんは、周囲の家が全て燃えている「地獄」のような光景だったとCNNに語った。 オスカー俳優のジェイミー・リー・カーティスさんはインスタグラムで、自身は無事だが「地元のコミュニティーのほか、自宅もおそらく燃えている」と投稿した。 市当局は、ロサンゼルス北部にある有名なハリウッドサインへの立ち入りを禁止。映画「スター・ウォーズ」の俳優マーク・ハミルさんはインスタグラムで、7日夕に妻と犬と一緒にマリブの自宅から避難したと明かした。 毎年恒例の授賞式シーズンが始まったばかりのハリウッドでは、今週末のクリティクス・チョイス・アワードが2週間延期されたほか、来週のアカデミー賞候補の発表も2日延期された。