ＤｅＮＡに敗れ、引き揚げる巨人・阿部監督

◇１７日　「２０２４　ＪＥＲＡ　クライマックスシリーズ（ＣＳ）　セ」ファイナルステージ第２戦　巨人１―２ＤｅＮＡ（東京ドーム） 　巨人が初戦から痛恨の２連敗。勝利はアドバンテージの１勝のみで、ＤｅＮＡに先行された。 　敗因はもちろん打線。７イニング２失点の菅野を援護できず、零封負けした初戦に続き沈黙。６回に岡本和が適時打を放ち、ＣＳ１５イニング目にしてようやく１点を挙げたが、結局これが２試合で唯一の得点。阿部監督は「（菅野は）もう、いっぱいいっぱいでしょ。精いっぱい頑張ってくれたし、責められない」と振り返った。 　セ・リーグのＣＳファイナルステージで優勝チームの初戦から２連敗は今回が４度目。過去３度も巨人だった。アドバンテージがなく３勝で勝ち抜けだった２００７年は中日に３連敗して敗退。１２年は中日に３連敗の後に３連勝して逆転突破したが、１４年は阪神に４連敗して敗退している。 　劣勢を何とかはね返したいが、起爆剤が見当たらないのが悩ましい。期待して３番で起用した中山は４打数無安打２三振。この日に急きょ「みやざきフェニックス・リーグ」から呼び戻した秋広も、代打で三振だった。 　阿部監督は「流れを変える人が出てきてほしい？」の質問に「いなさそうだね」と自虐的に語って苦笑いし、「俺がここで文句言ったってやるのは選手。俺が代打で行きたいくらいだけど」と”代打オレ”のジョークも口にしたが、とにかく選手の奮起を信じる。「明日まず１個勝てるように。何とかみんなで打破しないといけない」。１つ勝つことで流れを変える。