日本の「超お金持ち」の生活実態…拠点は海外、日本ではタワマン滞在、高級外車をブイブイ乗り回しってホント?【元メガバンカーが解説】
子弟への教育のため海外へ…拠点は「ハワイの超高級リゾート地」
お子さんやお孫さんの教育を考えた場合、10年間もシンガポールやマレーシアで生活するのはあまり現実的とはいえません。しかし、お子さんたちを世界的な一流大学に進学させるためステップとして、アメリカへ留学させるケースは多く、その点から、アメリカ不動産購入のニーズは一定数あるといえます。 そのような場合でも、アメリカ本土に不動産を購入することは少なく、どちらかというと、ハワイに別荘を持つというパターンが多い印象です。その場合は、現地の不動産業者に紹介された物件を購入します。また、そのタイミングで、ついでにハワイの銀行に預金口座を開く人が多いのです。もちろん、生活の利便性を高めるためです。 人気が高いのは、オワフ島よりもマウイ島、ワイレアなどの高級リゾート地のエリアです。ちなみに、そのエリアでビーチに近い物件なら、中古の別荘1棟でも10億円程度します。
超富裕層は、ヴィンテージ・マンション、都内の戸建てがお好き
そんな超お金持ちの日本での暮らしぶりを見ていきましょう。 東京出身者のお金持ちは、親から相続した不動産を持っていることが多く、たいていは23区内の一戸建てで暮らしています。 地方出身の場合は、港区のマンションに住んでいるケースが多いのですが、有名なタワーマンションより、麻布、赤坂、三田などの超一等地にあるヴィンテージ・マンションがお好きなようです。 タワマンを好むのは、高所得サラリーマンのパワーカップル、あるいは総資産10億円程度の一般的な富裕層でも、自力でビジネスを立ち上げるなどした、一代目の社長が多く、代々の資産家出身者はあまり見かけません。 タワマンに暮らす「成功者」は、精力的なタイプが多いのですが、なかには並外れて自己顕示欲が強い人や、アグレッシブな人も散見されます。個性の強い人同士がぶつかるせいか、共用部の利用にまつわるマナー違反や騒音問題といったトラブルも少なくありません。 静かな生活を好む裕層は、そのような背景があるせいか、タワマンは避けがちです。カンタンにいうなら、住環境が合わないのでしょう。また、近年では投資目的で購入する外国人オーナーが増え、環境が落ち着かないことも、超富裕層が敬遠する理由となっているようです。 たまに超富裕層の子弟がひとり暮らしをしていますが、数年でひっそりと退去し、やはり、ヴィンテージ・マンションや超高級住宅街の一軒家へ転居していきます。