落札予想は5億円超え!? 10年前の黄色い「特別なフェラーリ」がオークション登場 どんなスーパーカー?
フェラーリ初のハイブリッド ハイパーカーは499台の限定車
2025年2月にフランス・パリで開催されるRMサザビーズのオークションに、2015年型のフェラーリ「ラ・フェラーリ」が出品されます。どんなクルマなのでしょうか。 【画像】フェラーリ初の市販ハイブリッド・スーパーカー「ラ・フェラーリ」を写真で見る(35枚)
2013年のジュネーブ国際モーターショーで「LaFerrari(ラ・フェラーリ)」が世界初公開されたとき、内燃エンジンに電気モーターのパワーを供給するF1スタイルのパワートレーンを採用したこのモデルは、好意を持って世界のエンスージアストに迎え入れられました。 2013年から2016年の間に、ライバルのマクラーレン「P1」とポルシェ「918」とともに、いわゆる「ハイブリッド・スーパーカー御三家」を完成させるために、ラ・フェラーリのクーペはわずか499台が製造されました。 自然吸気の6262c V12エンジンは9250rpmという高回転まで回り、120kWのハイブリッドシステムと組み合わされてトータル963馬力を発生しました。 これにより、0‐100km/h加速はわずか2.9秒、最高速度は350km/hを超えました。 フィオラノのテストコースで、ラ・フェラーリは先代のエンツォフェラーリより5秒も速く周回することができたといいます。 今回出品される個体は、フランスの有名なフェラーリ公式インポーターであるパリのシャルル・ポッツィを介してルクセンブルクに新車で納入されました。 2015年3月31日に初登録されたこのラ・フェラーリは、フェラーリの有名な盾のロゴとモデナの故郷を記念して、ボディカラーは歴史的な色合いのジアッロ(黄色)でした。 オリジナルのインボイスを見ると、このクルマはエレガントなミラーアーム、フロントスプリッター、リアディフューザー、さらにF1スタイルのリアフォグランプハウジングにカーボンファイバー仕上げが施されていることがわかります。 これらの美しいディテールは、工場でペイントプロテクション フィルムが貼られて保護されています。 カーボンファイバー製のダッシュボード、イエローのアクセントトリムが引き立つブラックのシート、そしてブラックの4点式ハーネスを装備したレーシングスタイル バケットシートのヘッドレストには、有名なカヴァリーノ(跳ね馬)のステッチが施されています。 もともと、このクルマにはニュルブルクリンク塗装のアルジェント製5本スポークホイールが装着され、カーボンセラミックブレーキ用のイエローキャリパーが装着されていました。 このオリジナルホイールは出品車のラ・フェラーリとともに保管されていますが、現在はサーキット走行専用のFXX-Kに見られるようなセンターロック式の鍛造アルミホイールを装着しています。 その後、このラ・フェラーリは数々の特別仕様車フェラーリのコレクターである委託者が入手し、カタログ作成時点で新車からの走行距離が3459kmの状態でオークションに出品されます。 このクルマには、最近2年間の延長保証と定期メンテナンス パッケージが付いており、2026年3月まで保証されています。 この10年間、フェラーリのロードカーの頂点に君臨してきたラ・フェラーリは、その名と先代の名声に恥じない存在です。 ※ ※ ※ この2015年型のフェラーリ ラ・フェラーリの落札予想価格は、350万ユーロ~400万ユーロ(1ユーロ=160円として、5億6000万円~6億4000万円)くらいになるのではと予想されています。
VAGUE編集部