意外と知らない「故障したスマホ」は不燃ごみとして捨ててよいのか?
モバイルバッテリーや電子タバコと同様に、スマホにもリチウムイオン電池は使用されています。つまり不用意にスマホを不燃ごみとして捨てることは、処理施設の爆発事故を招くリスクがあるため絶対に避けましょう。 ■バッテリーを外しても「個人情報保護」の観点から不燃ごみとして捨てるのは非推奨 ではスマホの背面カバーを取り外して、バッテリーを取り出した状態であれば、スマホを不燃ごみとして捨てるのはOKなのでしょうか。 まず筆者が複数の自治体のウェブサイトで「家庭ごみの分別・回収」に関するページを確認した限りでは、不明でした。「回収」に関する案内は多数ありますが「捨てる」方法の案内は、自治体ではあまり行われていないのが現状のようです。 そこで複数の市役所に、電話で「バッテリーを外したスマホは不燃ごみとして捨てて良いのか」を聞いてみました。そして、結論としてはいずれの自治体も「バッテリーを外したスマホを不燃ごみとして捨てるのは非推奨」でした。その理由をまとめると、以下の2点です。 ・個人情報を多数含む端末を不燃ごみで出すことは「第三者がそのスマホを拾ってしまうリスクがある」点で非推奨であること ・自治体では回収ボックスの設置や回収イベント実施をしているため、あくまで「捨てる」よりは「回収」に協力してほしいこと つまり、仮にリチウムイオン電池を取り外した状態のスマホであろうと「捨てる」のではなく「回収してもらう」ことをおすすめします。
故障したスマホを回収してもらうには?
故障したスマホを処分するには「不燃ごみ」ではなく「回収してもらう」のが良いのは、前述の通りです。とはいえ「回収してもらう」には具体的にどうすればよいのでしょうか。自治体や各キャリア、家電量販店などで行われている回収の例をいくつかご紹介します。 ■市役所の回収ボックスに持ち込む:「アフターメダルプロジェクト」とは まずは「市役所の回収ボックス」に持ち込むパターンです。多くの市役所では2020年の東京五輪のメダルを都市鉱山のリサイクル金属から作るプロジェクト「みんなのメダルプロジェクト」に伴い、スマホなど小型家電の回収ボックスを設置。同プロジェクトが大きな成果を上げたことから、東京五輪終了後も「アフターメダルプロジェクト」として後継事業が続いています。