増える災害関連死...「二次避難」の難しさとは?
直接死の4倍以上に及ぶ「災害関連死」
いま懸念されているのは、避難生活で病気や体調不良など、間接的な原因で亡くなる「災害関連死」。 熊本地震では全体の死者273人のうち、圧死などの直接死で亡くなった方(50人)の4倍以上の223人が「災害関連死」で命を落としています。 大石「いかに避難所の生活が身体に影響を与えるかを物語ってますよね」 持病のある方などは、慣れない避難所のストレスで体調を悪化させたのではないか、と見られています。 一方、東日本大震災では仮設住宅暮らしを強いられていたものの、災害関連死の方の割合自体は少なかったと指摘する大石。その理由とされるのは、近所の人たちと一緒だったこと。非常事態においても、日常に近い安心感が得られていたと考えられています。 そのためにも、特に高齢者の方にとって大切になるのは集団避難。二次避難ではご自身の命を守って欲しいと願う大石。 大石「被災された方はいろいろ悩んでいると思いますが、僕は命を最優先してほしいですね」 心配事は数あれど、命があれば変わってきますから、と呼びかける大石でした。 (nachtm)