道長と彰子のバトル開幕、見上愛の怒りの演技に称賛の声…双寿丸の登場にもキュン不可避【光る君へ】
久々の少女漫画的な展開! 双寿丸の活躍に歓声
このように、まひろ&道長周辺が月のない夜のような状況となっているなか、本作の初期を彷彿とさせる、王道少女漫画の風を再び吹かせてくれたのが、賢子と双寿丸だ。それもただのボーイ・ミーツ・ガールではなく、賢子が怪しい男たちに襲われて大ピンチ! という場面で双寿丸が颯爽と現れ、屈強な男たちをバッタバッタとなぎ倒した。こんな乙女の夢を具現化したようなシチュエーション、惚れるなというのが無理だろう。 SNSも「暴漢に襲われそうになったところを助けに来るイケメンとの出会いとか、少女漫画の様式美やん・・・!?」「こんなん惚れてしまう」「少女漫画のヒーローのような双寿丸の無双に胸キュン」「あー、この子の母親もこんなことあったなー」「みんなー! 新しい謎の男枠よー!」「あと2カ月で終わるのにここから少女漫画ロマンスが?」などと大盛りあがり。 また、少女漫画度を高めた功労者だった、今は亡き散楽師・直秀(毎熊克哉)と双寿丸が似通った雰囲気だったため、「どこの直秀ですか・・・?」「直秀の息子とかだったら熱いな」「直秀再来かと思ったけど何か違う。ジェネリック直秀?」「直秀を彷彿とさせる双寿丸と賢子を出逢わせるなんて、またこんなベタな少女漫画的な・・・! いいぞもっとやれ!」「まひろ母さん、絶対直秀思い出したろ?」など、久々に直秀の名前が連なった。 視聴者にとってはなかなか感情が忙しい回だったが、まひろと道長たちの子ども世代・・・彰子は女院として政に携わって「摂関政治」に換わる「院政」へのレールを敷き、双寿丸のような武士は、これから国内外で争いが起こるごとに存在感を強めていく、その変化の序章となる回だったとも言える。 制作統括の内田ゆき氏は、ゆっくりと、しかし大きく変わっていく時代の流れをまひろに目撃させることが、これからの見どころになると語っていた。少女漫画的雰囲気も楽しみつつ、変革期にある歴史のうねりをまひろとともに感じていこう。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。10月27日放送の第41回「揺らぎ」は、新しく即位した三条天皇(木村達成)と道長が対立を深めていく一方、賢子と双寿丸の仲が近づいていく様子が描かれる。 なおNHK総合は夜8時から「衆院選開票速報2024」を放送するため、夜7時10分に放送開始時間を変更する。NHKBS、BSP4Kは通常通り放送。 文/吉永美和子