試合終了後、UFCフライ級1位ブランドン・ロイバル（右）にたたえられる同級5位平良達郎（UFC公式インスタグラムから）

〈米総合格闘技：UFCファイトナイト244大会〉◇12日（日本時間13日）◇米ネバダ州ラスベガスのUFC APEX 　「超新星」と言われるUFCフライ級5位の平良達郎（24＝THE BLACKBELT JAPAN）が僅差判定で敗れ、プロ初黒星を喫した。メインのフライ級5分5回で同級1位ブランドン・ロイバル（32＝米国）との上位ランカー対決に臨んだものの、1－2（48－47、47－48、47－48）の判定負け。日本人最多のUFC連勝記録は「6」でストップ。プロデビューからの連勝記録も「16」で止まった。 　サウスポーのロイバルとの打撃、タックル、グランド勝負とハイレベルの展開を繰り広げた。打撃で互角の打ち合いを続け、背後から倒して裸絞めに引きずり込んで一本を狙った。逆に前方裸絞め、胴絞め裸絞めを狙われたが、最後まで腕ひしぎ逆十字固めを狙うなど最後まで追い詰めた。攻守の入れ替わりの激しい激闘。打撃戦で顔が赤くなった平良は1－2の判定負けを受け入れながら肩を落とした。 　試合4週間前からデンバー入りし、時差を含めて最終調整してきた。ランキング1位とのメイン激突は事実上の王座への「挑戦者決定戦」でもあった。勝てば来年には同級王者アレシャンドレ・パントージャ（34＝ブラジル）に挑戦できる可能性が高かっただけに、平良にとっては足踏みとなるほろ苦いプロ初黒星となった。