体重オーバーのカシメロ、初回TKO勝ち「井上尚弥と戦いたい」熱望も今回またトラブルで遠のく ボクシング
ボクシングのスーパーバンタム級ノンタイトル10回戦が13日、横浜市の横浜武道館で行われ、前日計量で600グラム超過となった元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)がWBOバンタム級8位サウル・サンチェス(米国)に初回TKO勝ちした。 ◆日南まみ&赤城ありさ、ラウンドガールを務める【写真】 前日計量で体重が初回に1キロ、再計量でも600グラム超過して臨んだ試合は、開始直後に右の打ち合いでぐらつかせて、手をつかせるダウンを奪取。再開後には、強烈な左フックでサンチェスを倒すと、かろうじて立ち上がった世界ランカーに猛攻をかけてレフェリーストップ勝ちを修めた。 試合終了後のカシメロはリング上で、「昨日の計量でバッシングをいっぱいされたが、それに負けなかった。とにかく倒すということだ。井上尚弥と戦いたい。いつでもどこでもいい」と、世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)との対戦をアピール。バンタム級時代から対戦を熱望し、時には口撃を繰り広げてきた。 しかし、今回の試合で体重超過を犯したことにより、現実的には井上戦は限りなく遠のいた。カシメロは以前から計量失敗や病気を理由にした直前の試合キャンセル、現地コミッションで禁止されている手法による減量などトラブルを繰り返している。今回またトラブルを起こしたことで、ビッグマッチに起用するにはリスクが大きすぎるというレッテルが貼られることになった。
中日スポーツ