40歳で第1子を出産!年齢のこと、お金のこと… 初めての妊娠の理想と現実とは?【ポジティブ低収入生活漫画家・いしいまき】
常に「壁」が立ちはだかる!? ハラハラ続きの妊婦生活
――初めての妊娠生活はどんなふうに過ごしましたか? いしい 年齢のこともあって、なかなか妊娠を手放しで喜べる余裕はなかったですね。無事に出産まで妊娠を継続できるのか、出産までに立ちはだかる、いわゆる「妊娠◯週の壁」が気になってしまって。「この壁をクリアしても、次はこの壁がある」と常に何か起きたら…と心配でした。 妊婦健診では「赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と毎回ひやひやしていたのを覚えています。ようやく安定期を迎えられたと思ったら、妊娠糖尿病(にんしんとうにょうびょう)になってしまって…。妊娠中はただでさえいろいろな制限があるのに、さらにそこへカロリー制限や食事を1日6回に分ける制限も加わって、これが結構しんどかったですね…。私にとって、おいしいものを食べることは日ごろのストレスを解消するとても楽しみな時間だったので、つらかったです。 ――妊娠中は本当に予期せぬ事態が起こりやすいといいます。 いしい 妊娠前はめったに風邪をひかないタイプだったのですが、妊娠中に夏風邪をひいてしまったんです。「妊婦だから薬は飲めないだろう」と誤った思い込みで、病院にかからずにどうにかやり過ごしていたらどんどん悪化してしまい…。 いよいよ限界を感じて病院に行ったら、喘息(ぜんそく)になっていたんです。妊婦でも服用できる吸入薬を処方してもらえたので、我慢せずにすぐに病院に来ていたら…と反省しました。もしも今、妊娠中で体に不調を感じている人がいたら「我慢しないで、すぐにかかりつけの産婦人科医に相談を!」と伝えたいです。 ほかにも妊婦歯科健診で「問題なし」と言われていたのに、出産予定日の5日前に歯に激痛が走り、あわてて歯科医院で診てもらったら「産後すぐに歯を抜かないといけないかも」と言われました。そのときは予定日も間近だったので、応急処置だけしてもらったのですが、思い返せば妊娠中は産院以外にもいろいろな病院にお世話になりました。