年商2億円「ひとりメーカー」実践者が教える“いつの時代も売れる商品”
社員を雇わなくても、大きな資金がなくても、専門知識がなくても、やり方さえわかれば「メーカー」として独立することは難しくありません。 ● 「ひとりメーカー」はシンプルな仕事です ひとりメーカーの仕事は、とてもシンプル。 このサイクルを、商品ごとにぐるぐると回すのが、ひとりメーカーの仕事です。 「商品を売る」といわれると難しく感じるかもしれませんが、製作費より高い値段をつけて売れば、必ずもうけが出ます。 当たり前かもしれませんが、物を売るビジネスの基本はこれだけです。 ただ、「物をつくって売るビジネス…?それって、ハンドメイド作家とどう違うの?」と思う方もいるかもしれませんね。 また、「安く仕入れて高く売るんなら、転売ビジネスのほうが手軽では?」と感じた方もいるでしょう。 たしかに、工場を巻き込まなくていいぶん、ハンドメイドや転売ビジネスならもっと手軽に商品を用意できます。 ただ、ひとりメーカーはさまざまな点で、ハンドメイドや転売ビジネスと異なります。 まず異なるのが、将来のスケール。つまり事業拡大の可能性です。 ハンドメイドがどれだけ得意な人でも、一人である程度の質を担保しながら作れる数には限界がありますよね。転売ビジネスなら、市場に出回っている商品の数に限りがあります。 例えば100個の注文がきたときに、ハンドメイドで、100個のイヤリングを納期以内に作れるのか、転売ビジネスなら100個の白ロムスマートフォンを必ず仕入れられるのか…ということです。 ハンドメイドでも、転売ビジネスでも100個単位の注文にこたえるのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
また、ハンドメイドの場合は「手づくり」の希少性こそが価値になるビジネスだと思いますので、そもそも目指すところが異なります。 ひとりメーカーは注文がきたら工場に発注すればよいので、大きな問題が起きない限り、在庫数に限界はありません。もし、商品をつくっている工場で何かあれば、別の工場を探せばよいだけ。事業が立ち行かなくなることはほとんどないと思います。 また、「自分が稼働し続けなくても商品が生み出せる」というのも、他の2つのビジネスとの大きな違いです。 常にアクセサリーをつくり続けたり、定価より安い商品を探し回ったりしなくてよく、「自分が稼働できないときでも、売れる仕組みさえつくっておけばその間も収入が発生し続ける」つまり売り上げが立ち続けるのは、ひとりメーカーならではのメリットでしょう。 ● ひとりメーカーなら「好き」も「悩み」もお金に変えられる(1) ひとりメーカーの醍醐味は、なんといっても「こんな商品あったらいいな」「誰かつくってくれないかな」という夢を自分で叶えられること、そしてできたものを売ることで「こんなの待ってた!」と、あなたのアイデアが世の中に受け入れられることだと思います。 既製品がないから自分でDIYしているものがある人は、思い切って工場に発注し、売ってみてはどうでしょうか。実は、多くの人がその商品を待っているかもしれません。小ロットでもつくってくれる工場も、結構あるんですよ。 私もキャンプ好きが高じて、ひとりメーカーになってからは、さまざまなキャンプ用品を作って売っています。お客様から「これをつくってくれてありがとう」といった感謝のメッセージが届くこともあり、そんなときは本当にうれしいものです。