元横綱・白鵬からも愛される羊飼い「モンゴルとの橋渡しを」 岩手山のふもとの草原で放牧
愛される実直な人柄、元横綱白鵬からも信頼
18年に土地8ヘクタールを借り、羊8頭で放牧を開始。 今、土地は15ヘクタールに広がり、羊は約120頭までに増えた。 経営は順調だ。地域の商工会青年部の副部長も任され、若きリーダーとして期待を集める。 実直な人柄が愛され、同郷の元横綱白鵬からの信頼も厚い。 「まずは羊を1千頭に増やしたい。1千頭になるとモンゴルの大統領から賞状がもらえるんです」 夢はどんどん広がっていく。 「岩手では色々な人に助けてもらった。牧場を成功させ、いつかこの地に、モンゴルの文化を紹介する施設をつくりたいんです」 (2022年8月取材) <三浦英之:2000年に朝日新聞に入社後、宮城・南三陸駐在や福島・南相馬支局員として東日本大震災の取材を続ける。書籍『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で開高健ノンフィクション賞、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』で小学館ノンフィクション大賞、『太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密』で山本美香記念国際ジャーナリスト賞と新潮ドキュメント賞を受賞。withnewsの連載「帰れない村(https://withnews.jp/articles/series/90/1)」 では2021 LINEジャーナリズム賞を受賞した>