巨人の今後を占う9連戦が開始、及第点は何勝か…気がかりはエース戸郷と4番の岡本【柴田勲のコラム】
オコエのスタメン起用は…
これで1番から7番まで固定できる。1番・丸佳浩、2番・吉川尚輝、3番エリエ・ヘルナンデス。ヘルナンデスはこのところいい球を見逃して、ボール球を振るようになってきた。来日当初に比べて少し色気が出てきたのかな。それでもチームのムードを変えてくれた新助っ人だ。今後も3番だろう。 4番は不動の岡本和。そして5番は右投手なら、大城卓三、6番・坂本。左なら5番・坂本、6番・大城。7番には岸田行倫、勝負強い打撃をするようになった。 8番は流動的だ。右投手の場合は泉口友汰か門脇誠、左はココ・モンテスだ。菅野が先発の時は小林誠司がマスクをかぶる。岸田を休ませることができる。 スタメンはこのオーダーでいった方がいいと思う。坂本が5、6番にいるといないとでは大違いだ。相手チームの立場に立つと、怖いし、イヤだと思う。 阿部慎之助監督は思い出したようにオコエ瑠偉をスタメンで起用するが、やはり1軍半の選手で、打ってもたまたまだ。スタメン起用はどうだろうとみている。
広島3連戦で阪神戦の借りを返せ
6日からの広島3連戦は山崎、グリフィン、戸郷の3本柱か。3人で阪神戦の借りを返してほしい。中継ぎ陣が頑張っているし、なによりも絶対の守護神・大勢が控えている。 巨人は球宴をはさんで5連勝したかと思えば4連敗、ヤクルトになんとか勝ち越して今後を占う9連戦となる。戦いぶりは安定していない。6勝3敗ならOK、5勝4敗ならまずまず、4勝5敗となると苦しい。 楽しみでもあり怖さもある9連戦、巨人、しっかり乗り切ってもらいたい。（成績などは5日現在） 柴田 勲（しばた・いさお） 1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。 デイリー新潮編集部
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