キッズパワーと“気づき”で「64」 畑岡奈紗がV戦線に急浮上
◇米国女子◇ロッテ選手権 2日目(7日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6536yd(パー72) 【画像】カメラマンにも優しい原英莉花 カットライン圏外の2オーバー88位で初日を終えた畑岡奈紗が8バーディ、ボギーなしの「64」で回り、トップと3打差の通算6アンダー7位に急浮上した。ペアマッチの「ダウ選手権」を除き、4月「JMイーグルLA選手権」3Rと並ぶ今季ベストスコアタイ。「ラウンド中はあんまり数えないようにしていたので、気が付いたらバーディ8個っていう感じだった」と話した。
ちょっとした“気づき”が前日と10打も違うビッグスコアにつながった。初日のラウンドを踏まえて「アドレスでフェースがちょっと開いて構えていたのかもって」。グリップの手の位置をほんの少しずらした。「縦距離が合わない」と話していたピンを狙うショットが冴え、この日は8Iでチャンスにつけた9番(パー3)から3連続バーディを奪うなど、勢いに乗った。 前週は日本開催だった「TOTOジャパンクラシック」を休み、2週前の「メイバンク選手権」開催地のマレーシアから現地入りした。調整の合間にアンバサダー契約を結ぶヒルトン・グランドバケーションズ主宰のイベントに出席し、「ガールズゴルフに力を入れてやっていて、今年で参加するのは2回目」と現地のジュニアらと交流した。「もうみんなエネルギッシュで。今週もその時参加してくれた子が来てくれて、ずっと走って応援してくれるんです」と元気をもらった。
優勝は22年4月「DIOインプラントLAオープン」から約2年半も遠ざかる。「ちょっとしたことでこれだけ変わる。昨日みたいなことにならないように準備をしていけたら」。2位で終えた3週前の国内ツアー「マスターズGCレディース」以降、好感触というパッティングにも手応えを感じながら、優勝戦線に力強く浮上した。(ハワイ州エワビーチ/石井操)