「16歳未満SNS禁止、違反時には罰金4950万豪ドル」…オーストラリア、世界で最も厳格に対応
オーストラリア政府が16歳以下の青少年がソーシャルメディア(SNS)を使えなくする法案を発議した。 ロイター通信によると、オーストラリア議会には21日(現地時間)、SNSでユーザーの年齢を制限させる法案が上程された。 法案はティックトック(TikTok)・フェイスブック・スナップチャット(Snapchat)・レディット(Reddit)・X・インスタグラムなどのようなSNS企業が16歳未満が接近できないように措置を求めている。これに違反した場合、最大4950万豪ドル(約50億円)の罰金が科される。 ただしワッツアップ(WhatsApp)などメッセージアプリやオンラインゲームプラットフォームは対象から除外された。また、ユーチューブ(YouTube)なども学校課題などのために必要という理由で例外と認定された。 ミシェル・ローランド通信担当相は「オーストラリア青少年の三分の二が薬物乱用や自害・暴力など害になるコンテンツをオンラインで見たことがある」とし「SNS企業はオーストラリア国民の安全と精神健康に対する責任がある」と指摘した。 今回の年齢制限措置は児童を対象にした世界で最も厳格な措置のうちの一つになるだろうとメディアは伝えた。 一方オーストラリア以外の複数の国でも児童と青少年のSNS接近を強化している。フランスは昨年15歳以下の青少年に対するソーシャルメディア使用禁止を提案した。ただし両親の許可を得れば使用できるなど例外規定を置いている。米国フロリダ州でも14歳未満の児童・青少年のSNSアカウント開設を禁止する法案が来年1月から施行される予定だ。