「ふるさとの味覚えて」天龍小中学校で児童栽培の米を使い五平餅づくり【長野県天龍村】
長野県天龍村の天龍小中学校で10日、地元食材をふんだんに使った給食を楽しむ「ふるさと大好き給食」があった。JA女性部天龍支部のメンバーの指導で、小学1~6年生27人が五平餅づくりに挑戦。5、6年生が栽培・収穫した米を使い、みそだれを塗って香ばしく焼き上げた。 郷土料理や村産の農作物を楽しく味わい、村への愛着や誇りを育んでもらおうと毎年秋に開いている。「食材を作ってくれている人への感謝」を込め、生産者らを招待して一緒に食卓を囲んでいる。 5、6年生は総合的な学習の一環として、6月に学校に隣接する水田で田植えを体験。10月にはうるち米ともち米の計7キロを収穫した。児童たちはこの日、炊いたうるち米をつぶすところから挑戦し、中学生と教職員分も含めた計約100本を焼いた。 5年の児童は「お米を育てるのも五平餅を焼くのも楽しかった。みそを塗って焼くととてもおいしそう」と笑顔で話した。 給食には五平餅の他、いずれも村産を使ったヤツガラとていざなすのみそ汁、アマゴの唐揚げ、茶葉のポン酢サラダ、ゆずミルクゼリーが並び、児童生徒は招待者らと交流しながら地元食材を堪能した。 米作りから関わってきた女性部の宮澤初子さん(80)は「郷土の食べ物をしっかりと覚え、一度外に出ても味を思い出して帰ってきてくれたらうれしい」と期待した。