本の街ブエノスアイレスで実感、日本の「読み聞かせ」文化3つの良さ!我が子に10年続けた結果もレポ
読み聞かせは、子どもとの「おしゃべりの時間」だったのかも
現在、我が家の子どもたちは長男12歳、長女9歳。 これまで10年以上読み聞かせを続けてきた今、一番良かったと感じているのは「寝る前の親子で向き合う時間が自然と続いていること」です。 兄妹ともに小学生になった頃からは、絵本だけでなく少し長い物語を一章ずつ読み聞かせることが増えました。 自分自身で読書するのとはまた違った魅力があるようで「続きはまた明日~」と言うと「もっと読んで!」とせがまれることも多く、今でも時間がある時は一緒にお話を楽しんでいます。 本は読まず雑談するだけの日もあり、同じベッドの上で本を読んだりおしゃべりしたりするのは寝る前のささやかだけど大切な時間です。
本や物語を好きになってくれたことだけでなく、大きくなってきて日常では時に反抗されることなども増えているからこそ、読み聞かせの習慣が良いコミュニケーションの時間に繋がったことを嬉しく思っています。 そして、まだ言葉がおぼつかない幼い時代の読み聞かせは、親子の「おしゃべり」を拡げてくれる時間だったのかな?と振り返っています。
「読み聞かせが負担」と思った経験があるからこそ伝えたいこと
そもそも、読み聞かせは絶対しなければいけないことではありません。 「忙しい中で読み聞かせをするのが大変だと感じる親は、きっとどの国でもいると思う。でもそれぞれが負担なく、楽しめる範囲でやればいいんじゃない?」 これは冒頭の記事の話を聞いた、アルゼンチン人の友人の言葉ですが、確かに今考えると自分が楽しめる余裕がある時だけにしても良かったな~とも思います。 子育て中の夕方から夜はバタバタで、特にお子さんが小さいほど「早く寝かせなきゃ」という焦りなどもあり、その中でも読み聞かせの時間を工夫して作っているという方も多いのではないでしょうか。 日本はおうち以外でも、本に親しむ機会が身近にたくさんあります。 もし今「読み聞かせ」を大変だと感じている方がいるとしたら、かつて私自身もちょっと負担に感じていたからこそ「あまり気負わず、目の前のお子さんとの時間を楽しんでほしいな」なんて思うのは、少し年を取った証拠かもしれません(笑)