『ワンダー 君は太陽』のもうひとつの物語 『ホワイトバード』12月6日公開決定
2018年に日本公開された『ワンダー 君は太陽』のもうひとつの物語『White Bird(原題)』が、『ホワイトバード はじまりのワンダー』の邦題で12月6日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定した。 【写真】前作『ワンダー 君は太陽』で親子を演じたジェイコブ・トレンブレイとジュリア・ロバーツ 『ワンダー 君は太陽』は、全世界で800万部を突破したベストセラー小説『ワンダー』を映画化した人間ドラマ。遺伝子疾患の影響で、普通ではない見た目で生まれてきたオギー(ジェイコブ・トレンブレイ)が初めて通い始めた学校でいじめや裏切りにあい、何度もくじけそうになりながらも家族に支えられ、困難に立ち向かっていく。オギーの母親イザベル役をジュリア・ロバーツが務めた。 その後、原作者のR・J・パラシオが、『ワンダー』のアナザーストーリーとして、前作でオギーをいじめた少年ジュリアンを主人公のひとりにした『ホワイトバード』を書き上げた。ジュリアンはいじめにより学校を退学処分になって以来、自分の居場所を見失っていた。もう一人の主人公は、ジュリアンの祖母・サラ。本作は、彼女が孫の行く先を心配し、希望に満ちた未来へと導くために、自ら封印していた“衝撃の過去”を告白するという物語。いじめた側の救済まで描かなければ、『ワンダー』の真の世界観は完結しないという作者の決意に胸を打たれた『ワンダー君は太陽』のプロデューサーたちが再集結し、『ホワイトバード』の映画化も実現させた。監督を務めたのは、『チョコレート』『ネバーランド』『007/慰めの報酬』などのマーク・フォースター。 前作『ワンダー 君は太陽』のいじめっ子ジュリアンの祖母サラ役を、『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンが演じた。いじめっ子だったジュリアン役は前作よりブライス・ガイザーが続投。少女時代のサラを『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』のアリエラ・グレイザー、サラの同級生・少年ジュリアンを『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』のオーランド・シュワートがそれぞれ務めた。そのほか『X-ファイル』シリーズのジリアン・アンダーソンらが共演に名を連ねた。 いじめによって学校を退学処分になったジュリアン(ブライス・ガイザー)は、自分の居場所を見失っていた。そんな中、ジュリアンの祖母のサラ(ヘレン・ミレン)がパリから訪ねて来る。あの経験で学んだことは、「人に意地悪もやさしくもしない、ただ普通に接することだ」と孫の口から聞いたサラは、「あなたのために話すべきね」と自らの少女時代を明かす。時は1942年、ナチス占領下のフランスで、ユダヤ人であるサラ(アリエラ・グレイザー)と彼女の両親に危険が近づいていた。サラの学校にナチスが押し寄せ、ユダヤ人生徒を連行するが、サラは同じクラスのジュリアン(オーランド・シュワート)に助けられ、彼の家の納屋に匿われることになる。クラスでいじめられていたジュリアンに何の関心も払わず、名前すら知らなかったサラを、ジュリアンと彼の両親は命がけで守ってくれる。日に日に2人の絆が深まる中、終戦が近いというニュースが流れるのだが……。 あわせて公開された予告編は、前作『ワンダー君は太陽』で問題児だったジュリアン(ブライス・ガイザー)に、「あなたは退学してない。やめさせられたの。ある少年をいじめて」と、サラ(ヘレン・ミレン)が言い聞かせるシーンから始まる。サラは「あなたのために話すべきことがある」と続け、舞台はサラの少女時代であるナチス占領下のフランスへと遡っていく。過酷な状況からサラを助けてくれたのは、クラスでいじめられていた少年ジュリアン(オーランド・シュワート)と彼の家族だった。サラが辿った“衝撃の過去”とは。そして、おばあちゃんの知られざる物語を聞いたジュリアンの決断とは。 日本版ポスターには、青いブルーベルの花に囲まれた少女時代のサラと彼女の人生を変えたジュリアンの姿が写し出されている。そして「やさしさこそ、ほんとうの強さ」という、かつての体験から得た印象深いサラの想いが添えられている。
リアルサウンド編集部