翔洋⚽プリンス初昇格 高円宮杯U-18プリンスリーグ東海参入決定戦
サッカーの高円宮杯U-18(18歳以下)プリンスリーグ東海参入決定戦が8日、磐田市の竜洋スポーツ公園サッカー場で行われ、東海大翔洋高が岐阜ユースに2-0で勝ち創部初の昇格を決めた。 前半から積極的な攻撃を展開した東海大翔洋高は後半11分、MF西端健のゴールで先制。同28分には相手ボールを奪ったMF小関雄史が押し込み追加点を挙げた。守備陣は早い段階で相手の攻撃の芽を摘み、好機をつくらせなかった。 東海大翔洋高 2(0―0 2―0)0 岐阜ユース ■堅守土台に 後半2得点 終始ゴールに迫りながら無得点が続く展開を打開し、東海大翔洋が新たな歴史を刻んだ。前日完封した守備陣はこの日も堅守を発揮。武器の攻撃にリズムを生んだ。「後半勝負」と見た太田監督のプラン通り、攻守がかみ合った内容は集大成にふさわしかった。 先制点をもたらしたMF西端は2得点した1回戦に続く活躍。「勝つことしか考えていなかった」とプレーでチームを鼓舞し、2点目を決めたMF小関も3年生の意地を見せた。 一人一人が違った長所を持つ個性派集団。部員の絆は深く、強固なチームワークがそれぞれの能力を引き立たせた。総体、選手権と目標の全国に届かなかった経験も糧になった。「力があると言われながら結果が残せなかった。でも最後に良い終わり方ができて良かった」。太田監督の長男の走主将は重圧と戦った1年を振り返った。 3年生は入学した年は県のBリーグだった年代。一歩ずつ階段を上り、最後にプリンス昇格という大きな財産を後輩に残した。「強かったという記録を残して引退してほしかった。それができたことが何よりだった」。指揮官は成長した部員を優しく見守り、ほほ笑んだ。
静岡新聞社