「大谷翔平選手にすらアンチがいる」 こんな世の中を生き抜く知恵を、元自衛官のぱやぱやくんが伝授 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
人は「傷つきたくない」「怒られたくない」と思うもの。元陸上自衛官でXフォロワー約30万人のぱやぱやくんは、そんな思考が、実は逆に自分を傷つける原因になると指摘します。他人の評価に依存せず、自分の道を歩む大切さを、野球界のスーパースター、大谷翔平選手の例を通じて解説。新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から、その考え方の一端を紹介します。 【マンガ】社会という「戦場」で生き残るには…元自衛官が教えるサバイバル術はこちら! * * * 多くの人は「傷つきたくない」「怒られたくない」と考えるものです。 人間はそれほど強い生き物ではないので、防衛本能のような側面からもわざわざ傷を負ったり、辛い局面に追い込まれたりはしたくないのです。 しかし、このように考えてしまうのは仕方ない部分もありつつも、少しだけそういった考えから離れてみることを、私はおすすめします。 というのも、「私は傷つきたくない」と思っている人ほど、実は傷ついてしまうことが多いという面があるからです。 たとえば、あなたが誰かから「嫌われたくない」と思って、その人との人間関係を良好に保とうと努力をしたとします。 しかし、人間の心は非常に複雑です。 嫌われまいとするあなたの態度を見て、それを不快に思う人だっています。 嫌いになった理由はなんでも適当につけてしまうことができます。たとえば「信念がない」とか「あいつは八方美人だ」というのは多くの人に当てはまるでしょう。 また、そもそも、あなたの生きる目標を「嫌われないこと」と設定するのは、あまり良くないと考えることもできます。 というのも、それは、他人の評価に自分を委ねてしまうことにつながるからです。 そして先ほどの例のように、「相手が自分のことを好きになるか」とか「嫌われてしまうか」は、自分の努力では、どうしようもないところがあります。
このように、相手が抱く気持ちを主眼に置いて生きてしまうと「これだけ努力しているのに、また嫌われてしまった……」と自分が傷つく結果となってしまいます。 先ほどから言っている通り、相手の気持ちを変えるのは、自分の努力ではどうにもなりません。そんなことで一喜一憂したって、仕方がないのです。 誰にだってアンチはいますし、ひどいことを言われることもあります。 現在、メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手ですらも、誰かから悪口を言われることはあります。大谷選手のことを嫌っているアンチの人だっているのです。 スーパースターですらこのような状態なので、そもそも「誰にも嫌われないように生きる」というのは、メジャーリーグで二刀流として活躍するよりも難易度が高いことなのです。 大谷選手がスーパースターであるのは、「誰にも嫌われない」という無謀なことに時間を取られるのではなく、自分の道を進むために練習しまくったからです。 大谷選手だと極端な例のように感じるかもしれませんが、実はそんなことはありません。 あなたも、何かのジャンルで大谷選手級の活躍ができる可能性があるかもしれません。 だったら、他人のことを考えるよりも先に、自分ができることを頑張ってみましょう。 このように考えれば、少し気持ちも楽になるのではないでしょうか。 もし「誰かに嫌われた」としても、それは生きていれば当たり前のことです。 むしろ、「嫌われた」と思ったときには、「大谷選手にですらアンチがいる」と考えてみるようにしましょう。つまり「みんなから嫌われない」とか「誰からも好かれる」なんて、そもそもとうてい無理な話なのです。 そう思い込むだけで、少し気持ちも楽になるでしょう。 (ぱやぱやくん) ぱやぱやくん/防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)、『陸上自衛隊ますらお日記』『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』(以上、KADOKAWA)など。
ぱやぱやくん
【関連記事】
- 凹んだときこそ、新しい世界の扉が開くチャンス! 元自衛官のぱやぱやくんがこのように語る理由とは? 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
- 元自衛官のぱやぱやくんが教える、他人の見極め方。人間関係の「幻影」に惑わされない方法 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
- 誰かに合わせることに疲れたら…? 元自衛官のぱやぱやくんが語る「人生が楽しくなるバディの見つけ方」 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
- こんなときには、空気を読まなくても良い! 元自衛官のぱやぱやくんが語る「立ち止まる勇気」の重要性 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
- 「心のスキマは、むやみに埋めてはいけない!」 元自衛官インフルエンサーのぱやぱやくんがこのように語る理由とは? 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術