<ブラックペアン>6年ぶりのシーズン2は新旧キャストが融合 最終回に向けて注目の人物は? 伊與田Pに聞く
伊與田さんは田中さんの起用理由について、「元アナウンサーつながりはたまたまで……。魅力的でちょっと小悪魔的な雰囲気もありつつ、しっかりと芯のある人をキャスティングしたくて、田中みな実さんがちょうどそれに当たった」と説明する。
田中さんの演技については「元同僚なのであれですけど……」と前置きしつつ、「ちゃんとしているなと思いました。キャラクターをしっかりと作り上げて現場に来ていただいた。僕が会ったときには、アナウンサー・田中みな実ではなく、俳優・田中みな実になってました」と太鼓判を押す。
◇6年間の成長が感じられた続投キャスト
シーズン2では、前作で研修医として渡海の助手を務めた世良雅志(竹内さん)が後輩を指導する立場にある外科医に、新人看護師として世良と親しい仲の花房美和(葵わかなさん)は器械出しができる手術室看護師へと成長した姿を見せた。また、心臓外科の世界的権威の佐伯清剛(内野聖陽さん)は病院長に上り詰めており、それぞれが「グレードが変わっている」姿を見せている。
続投キャストについて、変化や成長を感じた人は?と聞かれると、伊與田さんは「皆さんやっぱり全然違う。二宮さんに関していうと、元からトップスターで、お芝居もしっかりしているので、それをしっかりと維持し続けて、熟練味を帯びてきている」と絶賛する。
続けて、竹内さんや葵さんらに関しても、「明らかに(前作の)あの頃とは違う。当時もしっかりはしていたけれども、成長した大人の役者さんとしての風格というのが出てきて、見ていても面白かった。前のときは勢いがあって可愛いなと思っていたのが、しっかりと生きているという感じが見受けられて、すごいなと思いました」と語る。
最終回に向けて、個人的に注目の人物を聞かれると、伊與田さんは「佐伯」を挙げる。
「技術1本でやって来た人間が、年齢を重ねることによって、全体が見えてきたこともあるし、見なきゃいけなくなった。内野さんの言葉を借りると、前作のときは脂ぎっていたけれど、年を取ったなりにそのまま演じようと思いますとおっしゃっていて。佐伯の生きざまみたいなところも、個人的には面白いなと思いました。特に最終回に向けて彼の動きはジーンとくるものがあります」と見どころを語った。
シーズン2はどんなラストが待ち受けているのか。最後までしっかりと見届けたい。