500元紙幣の図柄、プレミア12台湾代表に変更へ 頼総統が約束
(台北中央社)野球の国際大会「プレミア12」で昨年優勝した台湾代表チームの雄姿が、500台湾元(約2400円)紙幣の新たな図柄になる見込みとなった。野球ファンとして知られる頼清徳(らいせいとく)総統が昨年12月31日、現行の図柄からの変更を約束した。 現行の500元紙幣には、表面に少年野球チームの姿が描かれているが、プレミア12の優勝以降、インターネット上などで図柄の変更を求める声が上がっていた。 頼総統はこの日、台北市の台湾博物館で行われたプレミア12台湾代表の功績を紹介する特別展の開幕式典に出席。「プレーを通じて世界に台湾の精神を伝えた。総統として誇りに思う」と語った。図柄の変更については「実現させる」とし、新紙幣発行前に記念硬貨を発行することについても「必ずやる」と述べた。 これを受け、台湾プロ野球リーグ、中華職業棒球大聯盟(CPBL)の蔡其昌会長は「驚いた」としながらも、頼総統の野球に対する支持に感謝を示した。また台湾代表メンバーの1人、曽頌恩選手は「台湾人が日常生活で使うお金に登場できるのは変わった体験だ」と喜び、「今後新札への両替は500元紙幣だけにする」と笑った。 台湾で紙幣を発行する中央銀行は、慎重に計画を立てているとし、具体的な結論が出れば報告するとコメントした。 (潘姿羽、楊啓芳/編集:齊藤啓介)