悠仁さまの「東大進学反対署名」に東大生が反応。「受験生に忖度するような情けない大学じゃない」
―[貧困東大生・布施川天馬]― 大学受験を控えた悠仁さまについて「東大進学反対」を請う書名が行われました。署名者数は12,000人を超えたそうです。 彼らの言い分は、「分不相応な実力で推薦入試を受験し、忖度によって突破するのはずるい」。どれだけ立派な大義名分を掲げても、突き詰めればここに至ります。 どうして悠仁さまが「分不相応な実力しかない」と言い切れるのか。そして、東京大学の教授陣が忖度すると決めつけているのか。署名を立ち上げた「赤門ネットワーク」は、東大卒の研究者からなるといわれていますが、もし本当ならば、自らの古巣をもう少し信用してほしいもの。 今回の騒動について東大生はどうとらえているのでしょうか。現役東大生である私なりに考察した上で、学生30人にも賛否を聞いてみました。
「推薦=楽ちん入試」は全くの幻想
私が、今回の騒動を見て一番に感じたことは、「この署名を立ち上げた人は、東大の推薦入試のレベルを理解していないな」でした。「推薦=楽ちん入試」と考えているのかもしれませんが、それは全くの幻想。東大の推薦を勝ち抜くためには、綿密な準備と十分な実績が必要です。 「○○オリンピック本選出場」程度の実績は当たり前。下手なコンクールでは「一位入賞」でも霞むレベルです。多くの推薦生を見てきましたが、みな一般入試組を凌ぐ優秀な人ばかりでした。圧倒的な知識と実行力を兼ね備えています。 東大で「推薦で受かった」というと、「じゃあ優秀なんだね」と返ってきます。それほど、「推薦組=優秀」の図式は浸透している。 東大推薦入試は毎年100人程度をとると表明しますが、未だに定員いっぱいまで合格者が出たことはありません。もし悠仁さまが十分な実力を兼ね備えていなければ、不合格になるでしょう。それほどまでに狭き門だからです。 もちろん、「東大上層部が忖度して合格させる」とする心配もわかります。ですが、その場合でも問題はありません。なぜならば、東京大学は入学後こそ、実力が問われる大学だからです。