同時に装備と質感を高める一部改良を実施

トヨタ・クラウン・クロスオーバーに設定された特別仕様車「RS“ランドスケープ”」。車高を上げ、オーバー・フェンダーを装着するなどにより、アウトドア色を強めたモデルだ。

新生「トヨタ・クラウン」の先陣を切った「クロスオーバー」が、2024年4月4日に初の一部改良を受け、同日発売された。同時に、アウトドア・イメージを一気に高めた特別仕様車「クロスオーバーRS“ランドスケープ”」（CROSSOVER RS “LANDSCAPE”）が設定された。 【写真16枚】新生トヨタ・クラウンの第1弾として登場した「クロスオーバー」に設定された、クラウン史上で初めてオフロードが似合う特別仕様車「RS“ランドスケープ”」と、一部改良意を受けた標準モデルの詳細画像をチェック ◆好評な装備を標準化 一部改良では、「RS"アドバンスド"」、「G"アドバンスド・レザー・パッケージ"」、「G"アドバンスド"」で好評だったハンズフリー・パワー・トランクリッド、イージークローザー、カラー・ヘッドアップ・ディスプレイなどが標準装備された。 ◆グレード体系を見直し 上記装備の標準化にともない、グレード構成も見直され、従来のRS、RS“アドバンスド”、G、G“レザー・パッケージ”、G“アドバンスド”、 G"アドバンスド・レザー・パッケージ"、Xという構成から、RS、Z、G、Xの4グレードに集約されている。 新たに加わったZは2.5リッター直4ハイブリッド車の最上級グレードで、従来は2.4リッター直4ターボ・ハイブリッドのRSのみに設定されていた上級安全装備や上級ナビが標準装備され、後席用の快適装備も選択できるようになっている。 ◆ハイブリッドの上級グレード またZには、12.3インチHDディスプレイ・オーディオPlus（コネクティッドナビ対応）、225/45R21タイヤ＆ノイズ・リダクション・アルミホイール、アドバンスト・パーク（リモート機能付）＋パーキングサポートブレーキ（周囲静止物）とアドバンストドライブ（渋滞時支援）からなる「トヨタチームメイト」、ドライバー・モニター・カメラ、運転席8ウェイ＆助手席4ウェイ・パワーシート、マイコン・プリセット・ドライビングポジション・システム、本革シート、4眼式LEDヘッドランプ＋LEDクリアランスランプ＆LEDデイライト＋LEDフロント・ターンランプ＋ヘッドランプ・クリーナーなどが標準装備される。 ◆後席の快適性もアップ 後席まわりでは、電動式リア・サンシェード、後席シート・ヒーター（3段階温度設定）、40：20：40分割リクライニング・リア・パワーシートなどからなる「Aリア・サポート・パッケージ」をオプションで選択できるようになっている。 また、Xをのぞき、ボディ・カラーに「マッシブグレイ」が追加され、上級仕様のRSとZには、内装色に「ブラック/サドルタン」が加わっている。さらに、ドア・トリムやインパネ、センターコンソールボックスにソフトパッドが配置され、さらなる質感向上も盛り込まれた。 ◆購入後のバージョンアップも可能に 機能面ではG」グレードにアップグレードレディ設計が施され、車両購入後の機能追加が可能になったのが朗報だ。こちらは、「KINTO FACTORY」（キント・ファクトリー）でアップグレードを享受できるもので、KINTO専用モデル以外では初となる。 サービス開始時点でのメニューは、先述した「トヨタチームメイト」の「アドバンスト・ドライブ」（渋滞時支援）に対応する。さらに、「トヨタ・セーフティ・センス」（Toyota Safety Sense）の機能拡張も盛り込まれた。緊急時操舵支援（アクティブ操舵機能付）、フロント・クロストラフィック・アラート（FCTA）、レーンチェンジ・アシスト（LCA）を追加することで、最新の安全とドライバーサポート機能が購入後に追加することができる。 さらに、本革シート、前席シート・ヒーター＆ベンチレーション、助手席4ウェイ・パワーシート、マイコン・プリセット・ドライビングポジション・システム、ステアリング・ヒーターへのアップグレードも可能。サービス提供開始は2024年夏の予定で、価格はサービス開始時に案内される予定になっている。 ◆車高アップにオーバー・フェンダー 一部改良とともに設定された特別仕様車のRS “ランドスケープ”は、外観に専用オーバー・フェンダー（GORI GORI BLACK塗装）やマッドガード（王冠マーク入りのレッド）、トーイング・ヒッチ(キャップに王冠マーク刻印)、リア・フォグランプを装備する。加えて、販売店オプションでシステム・キャリア・ベースラックを選択することも可能だ。ボディ・カラーは専用の「ブラック×アーバンカーキ」となる。 さらに、60：40分割可倒式リア・シート（トランクスルー機能付き）を特別装備。専用サスペンションにより最低地上高を約25mm高め、悪路走破性を向上。足元には、245/60R18オールテレイン・タイヤ&18×7.5Jアルミホイール&センターオーナメントを装着する。車名に対してアウトドア色が薄めだったクラウン・クロスオーバーの印象を変える1台に仕立てられている。 価格は、クラウン・クロスオーバーが440万円～670万円、特別仕様車のRS “ランドスケープ”は685万円となっている。 文＝塚田勝弘 （ENGINE WEBオリジナル）