行けなくなった公演のチケットは「転売」「保険請求」損をしないのはどっち?
病気や出張などで公演に行けなくなった場合、不要となったチケットは転売をするか、チケット保険の請求をすることで、支払った代金をとり戻せることがあります。 当記事では、転売する場合と保険請求する場合と、どちらが損をせずにチケット代金をとり戻せるかをご紹介します。
チケットを転売して代金をとり戻す方法
不要になったチケットは、正規および公式のチケット転売サイトに出品して売ることができます。チケットを売る場合は手数料が発生しますが、少しでも支払ったチケット代金をとり戻したい場合は、利用を検討するのもよいでしょう。 出品者側で負担する手数料には、出品料とシステム手数料などがあり、出品料が数百円、システム手数料は、売買代金の数パーセントから10パーセント程度となっており、それぞれ、転売サイトごとに決められています。 出品する際の手数料やルール、取り扱いジャンルなどが転売サイトによって異なるため、出品する際には複数の公式転売サイトを比較することをおすすめします。 また、出品するチケットは、イベント運営者の販売価格以上の金額で売ることは禁じられているためにできません。そのため、チケットの転売で利益を出すことを目的とせず、あくまでもチケット代金を少しでもとり戻す目的で出品する必要があります。 チケットを転売した場合のメリットとデメリットは表1の通りです。
筆者作成
チケット保険を請求して代金をとり戻す方法
チケットが不要になってしまった場合は、チケット保険を使用して支払った代金がとり戻せることがあります。チケットを購入する際に保険料を支払い、保険へ加入することで、チケットが不要になった際の条件を満たしていれば、チケット代金を請求できます。 保険の請求には、保険会社の指定業者からチケットを購入していることや、例えば交通機関の遅延証明など、チケットが不要になった理由を証明するなどの条件があります。条件を満たしていればチケットの購入代金が受けとれるでしょう。 また、保険をかけるための金額はチケット代金によって異なります。5000円のチケットであれば保険料は500円~600円、1万5000円のチケットであれば保険料は1100~1200円程度が目安となります。 ただしチケット購入時に保険をかけていない場合は、利用ができないため注意が必要です。またチケット保険のメリットとデメリットは表2の通りです。