元宝塚月組トップスター・月城かなと、初コンサートは「退団して変わっていく過程を楽しんでもらう場に」
◆退団して変わっていく過程を楽しんでもらうコンサートに
7月に宝塚歌劇団を退団し新たな道を歩み始めた、元月組トップスター・月城かなと。退団後初のファンの前へのお目見えとして、ソロコンサート『de ja Vu』を開催する。「なるべく早いタイミングでコンサートを」と希望したという彼女に、新たな月城かなとの幕開けとなる公演への思いを聞いた。 【写真】キリッとした表情も笑顔も圧倒的な美しさ! 月城かなと、インタビュー撮り下ろしショット 宝塚時代の懐かしい楽曲をはじめジャズやポップス、ミュージカルなどさまざまな音楽に乗せて、月城かなとの魅力をたっぷり届ける本公演。『フリューゲル -君がくれた翼-』や『Rain on Neptune』など、数々の月城かなと出演作品で振付を担当した港ゆりかが構成・演出・振付を務め、超絶技巧ソロギタリストとして国内外で活躍する横田明紀男(大阪公演)、型にはまらない情熱的な演奏で日本のみならず海外でも活躍するヴァイオリニストで、作曲家としても知られる川井郁子(神奈川公演)がゲストとして華を添える。 ――7月に宝塚を退団され、初めての公演がコンサートとなります。 月城:コンサートをいつ開催するかは悩んだのですが、なるべく早い方がいいんじゃないかとお願いしました。というのは、退団してから私という人間が、やっぱりどんどん変わっていくわけじゃないですか。その過程を楽しんでもらうコンサートになったらいいなと思ったんです。 根本の「私」という人間が宝塚を退団して、いろんなことを感じて今こういうふうな段階ですということをお見せできるコンサートになればいいなと思っています。時間が経ちすぎると、すごく変わってしまった姿を期待されるかもしれないなとも思ったし、私はそんなに変わらないんだろうなとも思ったので、早いタイミングで皆様にお会いできたらなと考えました。 ――スターダストプロモーションへの所属と、コンサートの発表が同時でした。ファンの皆さんは大歓喜したのですが、そうした反響はご覧になられましたか? 月城:…ちょっとずつ(笑)。(事務所所属発表とコンサート開催発表を)なるべく近づけたかったんです。どちらかだけ先に出ても、「えぇぇ!!!」ってなってしまう時間が長いかなと思って。だったら楽しみな話題は近い時期に出たほうがいいんじゃないかと。なるべく一緒にバッと出した方が、「あー!楽しみ!!!」と皆様の気持ちをあまり何度も揺さぶらずにすむかなと考えまして。喜んでいただけたならよかったです。 ――退団から3ヵ月ほど経ちますが(取材当時)、現在はどのような日々を過ごされていますか? 月城:時間に余裕ができたので、時間に追われずに、自分のやってみたいことができています。すごくありがたいなって思いますし、でも、なんていうか、中身はあまり変わらず過ごしていると思います。